21~22日、八ヶ岳/権現岳(ごんげんだけ・2715m)へ。
パートナーは、先日の黒戸尾根をご一緒したコメツガ山の会・建部(たてべ)氏と、TS山岳会のK氏。
当初は、南アルプス/北岳(きただけ・3193m)四日間を予定していたのですが、前日までの南岸低気圧通過の影響で多量の降雪が予想され、頂上までたどり着ける可能性は極めて低い…?と判断。急きょ八ヶ岳へ変更に。とはいえ、八ヶ岳東面は西面(美濃戸口側)に比して登山者が圧倒的に少なく、こちらもラッセル覚悟の入山です。(苦笑)
21日。
9:00 山梨県北杜市、天女山(てんにょさん)入口(1375m)発。晴れ、気温5℃。
スノーシューとワカン携行の完全装備。しかし、意外にも先行者のトレースあり。
天女山(1528.8m)より、権現岳(右上奥)を望む。
振り返ると、富士山が美しい。天の河原(1620m)より。
前三ッ頭(まえみつがしら・2364.4m)で…(真ん中やや左に注目)
ニホンカモシカ(日本羚羊/ウシ科)に遭遇。私たちを恐れることなく…
お互いに、のんびりと観察…(笑)
ニホンジカ(日本鹿/シカ科)の高山帯への進出などにより、逆に標高の低い場所へ追われているというカモシカ。最近は奥多摩でもよく見かけますが、やはり高山環境がよく似合い、本来の生息地であることを改めて実感。
トレースはあるものの次第に雪が深くなり、三ッ頭手前でスノーシューとワカンをそれぞれ装着。この頃までは、快適で楽しいばかりの雪山でしたが…
冬型の気圧配置と流れ込む寒気の影響で、三ッ頭(2580m)周辺から見るみる乱層雲に覆われ…
15:00 本日の幕営地、三ッ頭の北側コル(2520m)ではご覧の通り。気温もマイナス8℃に下降。予想していたとはいえ、これぞ冬山の怖さと醍醐味?
しかし、テントの中は快適そのもの。鍋をして、酒を飲んで語り合い、「このために苦労して登ってきた!」という楽しい一夜に。(笑)
22日。
明け方まで雪と風が残り、時間を遅らせて7:25出発。マイナス13℃。
前日までのトレースはほとんど消え、交代しながらラッセル。スノーシュー装着でも、時折膝まで埋まる。(建部氏撮影)
8:25 権現岳に立つ建部氏(上)とK氏。視界はなし。
新雪の稜線と頂、最後までアイゼン・ピッケルは使わずじまいでした。
個人的には、ちょうど5年前に風雪とラッセルで敗退した山頂。無事に登頂できたこと、建部氏とK氏に感謝します。
テントを撤収し…12:30 往路下山。この日は、登って来る多くの登山者とすれ違いました。
帰路、三ッ頭から一瞬姿を見せた権現岳(真ん中上)と…
天刺す赤岳(あかだけ・2899m)。
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