「なごり雪」！？－でも、春の花はマケズに満開

この写真、どこか奇妙に見えませんか？

サクラとツツジと雪が競演…実はこれ、昨日17(土)明け方にまたもや（！）積雪があった奥多摩町の光景です。この場所で標高650m。

奥多摩三山の一つ、御前山（ごぜんやま/1405m）の北側1000m付近まで登るとこんな感じ。

15cm程度の積雪がありました。

「東京で見る雪はこれが最後ね…とさみしそうに君がつぶやく」…これって「なごり雪」！？この二日間、仕事で山の中を歩きながら、なぜかかぐや姫の唄のメロディーと歌詞が頭から離れない私でした。

周囲の雪を掘り返して見ると…やっぱり出てきました。

寒そうにちじこまったカタクリ（片栗/ユリ科）です。かわいそう…

まるで不意打ちのような天気のいたずらですが、春の訪れを止めることはできません。翌18(日)の今日、檜原（ひのはら）村・笛吹（うずひき）の集落ではこの雪も早々と解け、春の草花が満開を迎えているのに出会いました。


ニリンソウ（二輪草/キンポウゲ科）


これは、何かの形に似ていませんか？船のアレ…そう、イカリ ソウ（碇草/メギ科）です。

そして、こちらは木ではありますが、「檜原村の花」も満を持してのお目見えです。

ヤマブキ（山吹/バラ科）

山吹色が、早春の森を、ひと際明るく演出しています。
今度こそ「春本番」宣言を出しても良いのでしょうか…？