ここから一歩(今のわたし)一緒に話しましょ!

今までの自分を振り返って、また一歩踏み出す力をつける自分日記(希望、夢を持つブログです)

まとめ

2011-02-05 | 考える
この本を読んで思った事、理解した事を書いてみます。



「日本という国をあなたのものにするために」 カレル・ヴァン・ウォルフレン  藤井清美 訳


前にも 「政治主導・国民主導」の時に読んでいた本です。 気になった部分を引用・抜粋して書いてみます。


今何よりも最優先で解決しなければならないものが、「政治改革」。 (他の政治問題や社会問題はその後の問題で、この基礎の部分が大事だという話しなのです)  絶対に欠かせない最初の改革。

それは、「真の政府を実現すること」。  「政治とカネ」でも「小沢斬り」でもないという説明に成るかなと思います。


いま日本政府とよばれているものは、半独立状態で激しい縄張り争いをしている各省庁官僚の集合体にすぎない。 理論上の権力でしかなく、ほどんど主導権を取れない首相も政府の一部である。  
本会議はもちろん、委員会でも、空疎な言葉のやりとりしかしない国会も、政府の一部である。つまり、日本政府とよばれているものは、一つの主体ではなく、世界に対して建設的に対処する力もなければ、国内の問題にも前例がないかぎりうまく対処が出来ない、まとまりのないゆるやかな集合体なのです。 

日本の政治の基本的な権力バランスを変える事、選挙で選ばれた政治家と職業官僚との権力バラスを変えること。

新首相が自分の改革のビジョンを有効な政策に変えていくために不可欠のメカニズムが存在していない。個々の自民党議員や派閥内のグループが、いろんな省庁の有力官僚グループと、さまざまな形で手を組んでおり、彼らは概して、国民全体の利益を犠牲にして、利益集団のための特別な取り決めを維持しようとする。 国益を損なうこうした非公式な関係が緊密なのは、自民党が長年、政権を握り続けてきた結果、官僚と自民党議員が相互に依存するようになっているいるためだ。 日本の政治のとんでもない腐敗は、多額の金がやりとりされることよりも、むしろ中立であるとされる政府官僚が、大臣の支持に従うのではなく、自民党の族議員と直接、交渉することにある。 

真の改革が根づくためには、この点が変わることが確かに必要だ。
改革を目指す政党の連立政権が出来た場合は、真の政府をつくろうとするこれらの政党の試みを邪魔する職業官僚の妨害に焦点をあてるべきだ。


最優先に行う事は、多くの問題 (政治とカネ)よりもこの古い政治体質を改めることだと言われている。 

しっかり分析されていて、とても分かり易い本だと私は思いました。
納得できることが沢山書かれている。 多くの議論がなされる時だと感じた。



多くの虚偽・詭弁で個(才能)が埋没してしまうのは悲しい話しだと思う。 

この底辺まで行き渡らない、それでもって民を縛り付けるこの仕組みは見直す時期に来たのだと実感できる内容になっている。


*本気で権力バランスを変えないと前に進めない。  今のままでは統治の貧困という事にもなる話しとも書かれている。
経済回復の意味でも、しっかり政策を話し合える機構は必要なのだろうと思う。
国民の為にも、このままで良いという 「ぬるま湯に浸かっている政治家は選ばないほうが良いのかもしれない」 という事だと思った。 
                          たまたま読んだ本から・・感じたこと。
          

何度も重複しますが、それだけこの本の内容を引用する価値があると思うので、度々この本が登場します。  


政治家に対しての国内の評価も国外の評価も、正当なものになる為にも、多くの国同様な政治バランスは必要な事だと感じた。       
                                    


                           感想 重要問題       


今一番大事なことは、国民の為の政治をする政治家に国内外での発言、そしてリーダーとしての責任を持って発信を出来る構造作りの議論を始める事と成っている。

                           
                      
               20011・2・5      まとめ          

コメントを投稿