MARVIE’S

思い出の音楽と趣味の生活

水上勉の小説

2016年12月22日 | 読書

こうして毎日が寒く雪の日が多くなるとやることが限られてくる。

外仕事ができないので、どうしても部屋の中にいることが多い。

ギターを弾くか、音楽を聴くか、本を読むか、はたまたパソコンの前かのいずれかだ。

外ではウォーキングくらいしかない。

冬の間はできるだけ本を読もうと思って深沢七郎を読み始めたが、なんとなく読む気がしなくなり今は水上勉の本を読んでいる。

水上勉の小説といえば、昔「飢餓海峡」という本を読んで、松本清張を思わせる推理ものというイメージがあったので、いつか彼の本を読んでみたいと思っていた。

まず最初の読んだのが「その橋まで」その後、「雁の寺」「五番町夕霧楼」「越前竹人形」やもろもろの短編小説、「その橋まで」は仮出所した青年のちょっとした推理ものだったが、それ以降は悲劇的なものが多い。

「五番町夕霧楼」は映画化されて知ってはいたが、一度も映画は見ていないしあらすじもまったくわからなかった。

主人公、夕子の哀れな生涯と学生の身の上は久しぶりに涙をさそう。

「越前竹人形」も映画化や舞台化されていたことを知った。

いずれにしても最後は悲劇的な終わり方が多い。

なるほど、映画にしたくなる気持ちもわかる気がする。