告知の日からのガン日記(上咽頭がんー丸山ワクチン日記)

08年7月の告知。5年生存率60%の標準治療を断わる。丸山ワクチンを決断。団塊世代、男性。試行錯誤の過程をリアルタイムで

大腸がんに対する丸山ワクチンの成績

2010年08月03日 | Weblog
丸山ワクチンを10年以上使用している進行性大腸がん患者(3期、4期)に関した統計処理について。2004年~2005年のカルテから、2006年3月末に集計された症例報告より(日本医科大学ワクチン療法研究施設)

10年以上丸山ワクチンを継続している患者282例のうち、病理組織所見が記載されたものが162例。そのうち3期に分類が102名(Aが78名 Bが24名)、4期が60名(Aが7名 Bが53名)。A群とは切除手術を受けた症例で85名。B群とは切除不可、もしくは術後再発が認められたもので77名であった。したがって、病状の重い4期には切除不可が多く含まれる。年齢―10代1名、20代2名、30代6名、40代35名、50代56名、60代47名、70~代15名。治療を受けている病院―準公立46(日赤、共済など)、私立44、大学33、国公立33、不明6。

ガンの発生部位(手術部位)―直腸55、S状結腸41、下行7、横行16、上行17、回盲9、不明17。分化度(記載されていたもの66例)―高分化36、中分化27、低分化3。リンパ節転移ーA群で58例、B群で42例。(不明記載なしの11例と27例を省く) 他臓器転移―162例中54例に転移が認められ、切除A群においても5例に転移が認められ切除されていた。非切除B群77例中、他臓器転移が認められたのが49例、その内訳は肝13、肺11、膀胱7、子宮4、卵巣3、腸3、骨2、膵、尿管、皮膚各1だった。

化学療法剤の術後使用はA群で63.5%、B群で71.4%。丸山ワクチン使用開始後は化学療法を使用しない例は、A群で42.4%、B群で35%だった。非切除B群では7割の患者が丸山ワクチンを3ヶ月以内に始めた。8割が6ヶ月以内に開始した。丸山ワクチンの使用年数の内訳。25年~18名、20年~31名、15年~44名、10年~69名。


考察の要旨

今回の症例のなかに現役医師2名が含まれる。国公立病院での患者数が少ないのは、丸山ワクチンは個人の意思で拒まれるのではなく病院の方針であることが推測できる。術後肺転移10例が肺切除を受けた後、丸山ワクチン単独継続が5名、化学療法併用が5名、全員が10年以上生存していた。
丸山ワクチンは強力な殺細胞能力を持つ化学療法剤との併用では、効果を期待しづらいという矛盾も抱えている。丸山ワクチン10年使用し、生存しているガン患者のQOLに関する質問には162名中、141名(91.5%)がPS 0~1(ほぼ日常生活が普通にできる)と答えていた。

162名の進行大腸がん患者が丸山ワクチンを早期から使用することにより10年以上最長33年生存していた。そのうち77名は治癒困難例(非治癒切除群)であった。しかも生存者の35%が丸山ワクチン単独治療によるものであった。これからは丸山ワクチンで延命が得られる可能性があることを強く示している。



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