告知の日からのガン日記(上咽頭がんー丸山ワクチン日記)

08年7月の告知。5年生存率60%の標準治療を断わる。丸山ワクチンを決断。団塊世代、男性。試行錯誤の過程をリアルタイムで

感光色素製剤の抗がん作用とルミンAについて

2010年10月09日 | Weblog
最近のコメントに、ルミンAの服用量についての質問が寄せられていました。→ そのときのブログ。ルミンAは、丸山ワクチンの病理研究で知られる木本哲夫さんが研究していたことから、興味をひかれた健康食品 さらに文献を探ってみたところ、次のようなものがありました。

蓼藍(Polygonum tinctorium Lour.)に含まれる悪性腫瘍細胞傷害物質について(1999年4月―林原研究所)

南ベトナムを原産地とする蓼藍は、古来より世界各地で染色植物として栽培され、その藍色の美しさは現在まで人々の生活の中に溶け込み、発色の技法は歴史の中に伝承され、我が国でも徳島、島根をはじめ、伝統染色の技術が今なお受け継がれている。他方、染料としての藍は、漢方薬としても古くより人々に親しまれ、鎮歯痛、解熱、解毒、消炎などさまざな効能が知られている。これまでの研究で、藍の成分として、Indigo 、Indican、Indoxyl derivativesなどの多くの種類が単離されており、特に、その成分の薬効についてはTryptanthrin の抗カビ、抗バクテリア及び3,5,4-trihydroxy-6,7-methylenedioxy-3-O-β-D-glycopyranosideとkaempferol-3-O-glycopyranosideのadenosine diphosphateで誘導される人血小板の凝集阻害作用などが報告されている。

ルミン活性化マクロファージのコロン26移植大腸癌マウスに対する抗腫瘍効果(2000年8月―林原研究所他)

マクロファージ活性化作用のある細胞賦活剤ルミンを担癌マウスの腹腔内へ投与し, 投与量による抗腫瘍効果を検討した. その結果, ルミンの投与量が50ng/mouseで, 腫瘍の増殖は明らかに抑制され生存率が有意に高まった. 組織学的には, 変性壊死に陥った腫瘍周辺や癌細胞間にマクロファージを含む炎症細胞の著明な浸潤が認められた. 次に, ルミンの投与で活性化したマウスの腹腔マクロファージを別のマウスの腫瘍内に注入し, 抗腫瘍効果を調べた. その結果, 腫瘍内に好中球, マクロファージを中心とした炎症細胞浸潤を伴う壊死が促進された. これらのことからルミンの抗腫瘍効果の発現には, ルミンにより活性化されたマクロファージが重要な役割を果たすことが示唆された.

口腔癌および前癌病変患者に対するPDTの治療経験(2006年―長崎大学大学院医歯薬学総合研究科)

現在, 口腔癌に対するPDTの保険適応はなされていない. しかしながら, 口腔内は直視が容易でPDTを行うには適した部位である. われわれは2004年から初期の口腔癌や重度の前癌病変の患者に対してPDTを行い現在までにのべ7例を行った. 症例数としてはまだ非常に少ないが, われわれの経験した症例を供覧したいと考える. 患者 55歳~90歳 平均年齢69.8歳 術前診断:悪性腫瘍4人, 上皮異形成3人 照射エネルギー量:500J~1200J 男女比:男性:女性 1:6 感光色素:フォトフリン 結果 病変消失3名 再発1名 手術1名 病変残存1名 経過観察中1名であった. 口腔内はほとんどの病変に対して直視下でのレーザー照射が行えるので, 照射は容易であるが, 前癌病変などの辺縁が不明瞭で広範な病変では, 予想以上に照射に時間がかかった. 今後も症例があればPDTを行っていく予定であるが, 保険適応がないために診療費をどうするかが問題点である. (PDTとは感光色素をガン組織に取り込ませた後、レーザーを照射して治療する光線力学的療法のことで、早期肺ガン等にも応用されつつある。)



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