先日買った本を読み終えた.渡辺和子・著『置かれた場所で咲きなさい』.
著者の激しい人生のなかで培われた,社会と自己との関係のすり合わせへの,聖職者として,あるいは一人の「隣人」としてのいくつかの提案.とりわけ,私欲を抑えて他人の役に立つことを,「小さな死」と呼ぶ発想は独特である.また,全体は読み切りサイズのエッセーの集合体で,やさしく語りかける彼女の文体が沁み沁みとして心地よく,就寝前の読書の時間にぴったりだった.
渡辺和子: 置かれた場所で咲きなさい
幻冬舎,2017,
ISBN978-4-344-42610-8
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