先日買った本を読み終えた.徐京植・著『子どもの涙』.
幼少から青年期にかけての,自身の読書歴を,当時の暮らしや,友人のこと,社会現象などと対照させながら追うエッセイ集.内容にさほどの目新しさはないが,ケストナーから『三国志』,太宰,魯迅,朝鮮の現代詩まで,幅広いラインアップを,愛着もしくは嫌悪を交えて掘り下げる.また,その節々で,二つの祖国のあいだで翻弄される屈折した日々と,文学の世界に浸ることで,たえず精神のバランスを保とうとする,いかにも若者らしい熱中ぶりが見え隠れして,興味を引く.
徐京植: 子どもの涙 ある在日朝鮮人の読書遍歴
高文研,2019,
ISBN978-4-87498-680-6
幼少から青年期にかけての,自身の読書歴を,当時の暮らしや,友人のこと,社会現象などと対照させながら追うエッセイ集.内容にさほどの目新しさはないが,ケストナーから『三国志』,太宰,魯迅,朝鮮の現代詩まで,幅広いラインアップを,愛着もしくは嫌悪を交えて掘り下げる.また,その節々で,二つの祖国のあいだで翻弄される屈折した日々と,文学の世界に浸ることで,たえず精神のバランスを保とうとする,いかにも若者らしい熱中ぶりが見え隠れして,興味を引く.
徐京植: 子どもの涙 ある在日朝鮮人の読書遍歴
高文研,2019,
ISBN978-4-87498-680-6
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