一昨日に定期航路の任から解かれた「(2代目)さるびあ丸」が今日の昼12時に最後の竹芝桟橋離岸となりました。
回航のため、乗客はおらず寂しい出航ですが、この竹芝桟橋プロムナードには老若男女様々な人たちが最後の別れに集まり、こんなに多くの人々に愛されたフネだったんだなとあらためて思いました。
簡素ながらも最後のセレモニーも終わり、
28年間、何千回もここのボラードに繋がれていた舫が外されました。
彼女が再びここに繋がれる日はありません。
するするっと静かに離岸。
離島への物資運搬の役目も担っていたので普通の客船とは違い船首が長く、優美な姿に反した無骨なデリッククレーンが装備されているのが魅力のフネです。
長らくここ竹芝桟橋を共にした「ヴァンテアン」から惜別の汽笛が鳴ると、すぐさま長声三発の返礼をするさるびあ丸。
海の慣しは本当に美しい。
ヴァンテアンが掲げる旗流信号は「UW」、意味はご安航を祈るとなっています。
消防艇2隻も放水のアーチを作り見送っていますね。
最後のレインボーブリッジをくぐり港外に出て行きました。
日本のフネは退役しても海外ではまだ船歴も浅く綺麗なので人気があり、第2の人生を送っている客船も数多くあります。
このさるびあ丸も同様なのかも知れません。
これからの新たな航海に対してご安航を祈ります。
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