きたきたー
東京都が建造しつい先日就役したばかりのクルーズ船「東京みなと丸」です。
名前なー
イタリア高級クルーザーメーカーの「アジムット・ベネッティ」社製で、その価格は20億円‼︎
ワイドショー等で叩かれていたようですね。
別に良いと思うんだけどね。
海洋国家、そしてその首都でありながら海の物流拠点である東京には港湾設備の視察に海外のから来る政府関係者も多いのでしょう。
それをもてなすのにみすぼらしい船では日本国民として恥ずかしいじゃん?
でも今の世の中自分に関係ないところでお金が使われていることが許せない風潮になりすぎている。
外交の場においては出る食事の格式、ワインの銘柄すら相手国へのメッセージとなり、適当にあしらいたい国からの客人にはランクを落としたワインを出すことによってそのシグナルを送る。
そういう場なのだからもてなしの場でのお金は出し渋るものでは無いと思うの。
同様の目的で建造された船として海上自衛隊ASY91「はしだて」が横須賀港、海上保安庁PC01「まつなみ」は東京港と東京湾に3隻もの迎賓船があるけど都の目的で自由に使うには自前で持っておくべきなのでしょう。
で、この「東京みなと丸」(やっぱこの船名なーw)、迎賓クルーザーとしてたまにしか無いお仕事の合間ずっと係留されっぱなしではさすがに「贅沢品」と言われてしまうので普段は別の目的を持っています。
それは…………
デデン
海外要人でなければ皇室でもない普通のサララーマン(しかも都民ですらない)のぼくでも乗れてしまうんですよ。
おそらくパーティー会場となるこの船内も今はなにかセミナーでもやるような席配置になっています。
席配置も目的に応じて自由に変更できるようなっているのがわかりますね。
座席についている展開式テーブルでお勉強もできます。
そう、東京港の事を学ぶ目的。
「視察船」として普段は従事していて都のHPから申し込めばこうして参加することができるんですよ。
だからあくまで視察目的であって遊覧船ではないので外には出れませんし、2階にあるソファやキッチン、きっとバーカウンターもあるかも知れない迎賓デッキには入れてもらえません。
まぁとはいってもそんなに型苦しくもなく、テーブルだってアンケートを書くことくらいしか使いませんし。
みんなやっぱり遊覧目的なんだろうな。
出航です。
まず見えてくる船舶はレストランシップの「モデルナ」「クラシカ」。
竹芝桟橋を出航し、羽田空港手前まで行って戻りつつ第2航路も往復する75分予定となっています。
そして、これが無料‼︎
なんといってもこれは観光ではなく視察ですから!
視察に穂乃果ちゃん連れてきてますが……
レインボーブリッジもくぐります。
頭の中に流れる曲は虹色Passions!
視察ですけど……
出会った大型船は「神北丸」
170m総トン数12430トンのRORO船です。
この視察船を使えば砕氷艦「しらせ」が南極に向かう前にコンテナを積み込むところを見ることもできそうです。
大井コンテナ埠頭でちょうど荷役中のコンテナ船がいました。
コンテナひとつ2分ほどで積み下ろしできるそうです。
「わかります」
こちらはキリンというより恐竜のようなフォルム。
羽田空港に近づくにつれてガントリークレーンの高さが抑えられていきます。
日本郵船の大型コンテナ船も荷役中。
この黒い船体とは対照的に最近就航する船はオーシャンネットワークとしてド派手なマゼンタピンクに塗られています。
積まれているONEコンテナのカラーがそれですね。
つい先日、ここのワン・アパスが嵐に会い1800個ものコンテナを海に流出させたと報じられましたね。
羽田空港が見えてきました。
過密空港のはずなのに全然飛行機が飛んだり降りたりしていません。
やはり今でもかなりの減便となっているみたい。
羽田空港直近でもここまで低ければ航空法の対象にはならないために赤白に塗る必要もなく自社のカラーにできるそうです。
ちゃんと案内の話もちゃんと聞いてるやろ。
第2航路はゴミの山の横を通っていきます。
結構木々が生い茂ってものなんですね。
浮きドックに顔が描いてあってカワイイ。
ゲートブリッジを見てここで引き返します。
ターンを終え戻ると2分ほど前に自船が立てた引き波に入り結構揺れ始める。
虹ヶ咲学園が見えたよ‼︎
一般的には東京ビッグサイトですが……
フェリーターミナルにいたのは「しまんと」
最近はクルーズ客船並みな設備が自慢のフェリーが誕生していますが、これはとてもシンプルな船のようですね。
トラック需要中心ということなんですかね?
よくある櫛型ではなく縦列に接岸する東京港1番の見どころといえば何隻も連なる大型コンテナ船と幾重にも続くガントリークレーンの列じゃ無いでしょうか。
遠近感が狂いそう。
次から次へとコンテナが積み込まれていきます。
最近主流になっているこのタイプの救命艇。
乗り込んだら海面へドボンと落っことされるんですよねきっと。
めっちゃ怖そう。
♪どこまーでもー ひろがっているー
エヴァーグリーンとそらー♪
給油中の油槽船に被られEVERGREENロゴが隠れていますが……
大型化する海外クルーズ船を誘致する為にレインボーブリッジ外に新たに作られた新客船ターミナルです。
せっかく作ったのにこの感染症の折、未だ使用したのはにっぽん丸一隻ですが……
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が部室を奪われた際に暫定的に決まった(露天)部室がある潮風公園が見えますね。
かすかす可愛いー
かすかすじゃないですかすみんですー
お台場と言えばのこの風景。
水面に浮かぶ五輪マークもこちらから見ると台場に設置されているようにしか見えない。
あぁりなりー
レインボーブリッジを潜り戻ってきました。
こんなに高いのにそれでもくぐれない大型客船が次々と就航するとはね。
昨年晴海埠頭に入港したチリ海軍の練習帆船BE43「エスメラルダ」の帆柱は世界で2番目の高さなので満潮時には3.5mしか余裕が無かったそうです。
横浜港もベイブリッジの高さがネックとなり、干潮時に入港するはずの海外大型クルーズ船が台風で入港予定時刻がずれた為にブッチされ神戸(長崎だったかも)へと逃げられたこともありました。
そういったこともありレインボーブリッジ外にさっきの新ターミナルが建設されました。
豊洲新市場に隣接するぐるりパーク。
同好会に高咲侑ちゃんが加わる発表がされた時のビジュアルに描かれていた公園ですね。
晴海埠頭に外来軍用艦艇が接岸される際に順光側から写真が撮れるロケーションの良い公園です。
海上保安庁巡視船PL43「はくさん」と水産庁漁業取締船「白竜丸」が停泊していました。
後ろの建物は東京オリンピックの選手村。
オリンピックが終わったら分譲マンションとして使われますが、こんなに良いロケーションですから既に完売しているそうです。
ってかオリンピック延期でマンションに入居予定だった人たちの人生設計にも大きな影響を与えたんじゃ……
第2回スクールアイドル全国大会決勝の地だよっ!
新ターミナルも完成し、この晴海埠頭客船ターミナルも取り壊される予定となりμ'sの聖地がひとつ無くなると悲しみましたがとりあえず当面は存続される事となりました。
先々は依然不透明ではありますが。
東京港最奥部の竹芝桟橋に戻ってきました。
この日は少し足を伸ばして第3航路にも入ってくれたので東京港の大部分を見ることができました。
港や船舶好きにはとても魅力的な企画なのではないでしょうか。
今回はどんより雲なのが残念でしたが。
できれば都知事に招待され、階上のデッキでカクテルを飲みながらクルージングをしたいものです。
招待される人になるより都知事になる方がまだ僅かに可能性はありそう?
席は自由なので窓側に座りたいなら30分は前に来てカウンター付近にいて受付が始まるとすぐに並べるようにしたほうが良いですよ。
あと、なんなく右側に座ったのですが、他船舶とはお互いを左に見てすれ違うので左舷側に座れば良かったーと後悔。
接岸側は窓も拭いてくれてるし。
あとやっぱり船名がなーw
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