ドラグナーはえらい!
だって物語後半に登場する量産機は主人公が乗る試作機より高性能というプロダクツとして当たり前の事を描いていたから。
そして大張氏が描く各部が誇張されたドラグナー1所謂バリグナーが大嫌い。
今回は厄介が出てきますよ。
昨日、横浜山下埠頭に作られた1/1ガンダムが完成し、そのお披露目式がNHK-BSで生中継されました。
「放射線状にスジ彫りを入れて動きがわかりやすいように……」
じゃあ無いんだよ‼︎
その番組でこの横浜ガンダムをデザインした人はそう語っていました。
確かに「動く」というのは11年前にお台場に作られたガンダムとの大きな違いで一番アピールしたいところなのは分かります。
モビルスーツは各部のスラスターや四肢による重心移動で宇宙空間でも自在に動けるといっても少なくとも宇宙世紀0078年におけるモビルスーツは分厚い装甲で敵の攻撃を弾き返す兵器でした。
「ばかな! 直撃のはずだ」
「えぇい、連邦のモビルスーツは化け物か⁉︎」
ってシャアも言ってたじゃないですか。
なのに何? 横浜ガンダムの前面装甲に無数に走るパネルラインは?
しかもそのラインもモビルスーツ黎明期を思わせる無骨さが無くとにかくスタイリッシュ。
あんなの(UC0078年の工業製品である)RX78シリーズじゃないよ。
多分あのデザイナーはガンダム等ロボットアニメは好きだけどミリタリーにはまったく興味が無いんだろうな。
福井晴敏氏は「日本で一番売れた戦争物語はガンダム」って(バンダイが絡む公式の場で)言ってたのにな。
最近のガンダムは軍事産業が販売する兵器というのをまったく考えずにとにかくいろんなガンダムを出して派手に戦わせようって感じになっているけどそれが新作への時代の要請というのならそれも良いでしょう。
でもこのRX78シリーズにそれを押し付けないで欲しいし、最近見られるショートアニメや版権イラスト等で片足をペタンと折り曲げてやたら見栄を切る射撃ポーズもとらせないでほしい。
11年前のこの台場ガンダムはまさに兵器、工業製品としてのデザインが施されていました。
そしてアニメのヒーローとしての振る舞いもバランス良く併せ持っていました。
そして自立している(これが大事)
対して横浜ガンダムは足も細くて(可動させる為に軽量化したんだと思うけど)靴底もとにかく小さく迫力が無いし、ハンガーアウトしてからも脚を綺麗に揃えて踏ん張る姿勢を取らない。
立像といっても後ろで吊るされているだけで歩いているように見えて実は足は地面に設置していないので腰や膝にかかる荷重を減らす為なのかもしれない。
確かにしゃがむ際に間接可動のクリアランスを確保するために装甲がスライドするのがカッケー!けど、それってMk.II以降のムーバルフレーム採用機の考え方であってRX78シリーズはモノコック構造なはずじゃ……
テレビで見ているから迫力を感じてないだけ?
うん、それはそうだと思います。
実際に見に行ったら「スゲー!動いてる‼︎」ってはしゃぐに違いない?
うん、それもきっとそう。
テレビで見てあのデザイナーへの怒り(あとトミノサンの挨拶も酷かった。 あれじゃ実現させた工場の人たちが気の毒)で厄介出てきたけどまぁ近いうちに横浜ガンダム見にいくと思うのでその時のぼくの手の平クルリ返しのを待っていてくださいw