幕張でポタリング日記

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映画「ダンケルク」を観た

2017-09-15 11:21:28 | 日記


昨日はここのところの不安定な天気を表しているようではあるのですがビジュアル的にはとてもカッコイイ空が広がっていました。

でも、なんだか心がざわついてくる。

ふいに雲の切れ間から黒い点が飛び出したかと思うと不快極まりない甲高い音”ジェリコのラッパ”聞こえ始め、黒い点だったものがみるみるうちにそれが機影だとわかるくらいまで迫ってきて……

映画を見た後もとても肌がザワザワしている。

そんな作品でした。


映画「ダンケルク」を観てきました。

映画『ダンケルク』本予告【HD】2017年9月9日(土)公開


第二次世界大戦時「ダンケルクの戦い」と呼ばれる欧州戦線で実際に起きたダイナモ作戦を描いた作品。

どんどん版図を広げていくドイツに追い詰められ、ドーバー海峡を挟みイギリス本島とは目と鼻の先の町ダンケルクに集まるイギリス・フランス両軍の将兵たち約40万人。

それを救出しなければならない中、本土決戦が現実的なものなり艦艇をそれまで温存したい軍部は多くの艦艇を作戦に参加させることを渋る。

そこで救助に差し向けられたのはその将兵の数に対してあまりに少なすぎる駆逐艦や哨戒艦。

しかしそれすら狙ってくるドイツのUボートやHe111爆撃機。

そしてそれを補うために軍から徴用された多くの民間船。

なかには自分の意思で攻撃が止まないダンケルクへと向かう民間人すら多数。

感動の嵐で涙が止まらない映画……

そうなりそうなのに実際ぼくが体験したのはそんなものではなく次第に希薄となっていく感情でした。

最初はスピットファイアかっこいいーっ!って軽い気持ちで見ていました。

大好きなユンカース Ju 87 スツーカの急降下爆撃がその地獄のサイレンと呼ばれる独特な音とともに濃密に描かれていてすっげー映画!と思っていました。

でも、そのうちその音はまさに地獄のサイレンそのままに不快な音と変わっていきそして目の前で消えていく多くの命に無関心となっていき、銃撃や爆撃の音に怯えながらただただ流れになすがままに目の前の光景を自分の頭のメモリーに記憶していく。

そう、まさに自分がまるでダンケルクの地で体を丸め見を伏せているような感覚を味わいました。

そしてエンディング。

希薄となりボーッっと見ていたぼくですがこのエンディング曲を聞いた瞬間。

スツーカの急降下爆撃時の音「地獄のサイレン」をモチーフにしたであろうED曲を聞いた自分の体が一気に覚醒したんです。

やばい! 逃げなきゃ!! ここにこのままいたら死んでしまう!!と

もちろんこれは映画だと十分にわかっているのでそんなことを行動に移したりはしませんが、体はずっと危険信号を発している。

沸騰するような血の流れを感じながら座席に静かに座りただそのスツーカの爆撃が終わるのをじっと待ち続けている。

そんな時間を味わいました。

それは主人公らしい主人公は無く(名前ももう覚えていない)言ってみればダンケルクというこの土地が主人公であるような作品だからこそ深い没入感となったのかもしれません。



そしてIMAXです。

この「ダンケルク」はIMAXの画角で制作された作品です。

見に行ける範囲にIMAXスクリーンを持った劇場があるならば、それにかかっているうちに早く観に行くことをオススメします。

通常のスクリーンでは上下合わせて40%の範囲がカットされてしまうそうです。

DUNKIRK — IMAX 70mm footage vs Standard footage


この没入感とこのダンケルクという作品との組み合わせは……ヤバイです。


見る前は「きっと帰りにスピットファイアのプラモ買いにいっちゃうんだろうなー」と思っていたのですが今はまだそんな気分になりません。




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