幕張でポタリング日記

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「レッド・オクトーバーを追え」と「トップガン」

2017-06-11 09:39:52 | 日記
先日NHK-BSプレミアムで2本の映画が放送されました。

「レッド・オクトーバーを追え」と「トップガン」です。

2週の間が空いてはいるのですが、この冷戦時代のアメリカを題材とした2本が立て続けに放送されるなんて何か意味があるのでしょうか?

ひょっとしたら何かの符牒だとか?

ヴェルレーヌの詩がラジオ放送で2回に分けて放送し、それがノルマンディ上陸作戦決行を意味していたような……


まぁそんなことがあるわけもなくその後も普通に日常が過ぎていっていますが。



「レッド・オクトーバーを追え」のこのオープニングシーンはとにかくスゴイのヒトコトだわね。

全長175m 全幅23m 潜航時排水量48000tというバケモノ潜水艦であるソ連タイフーン級の洋上セットを作ってしまうのですから。

司令塔上のラミウス艦長と副長のシーンからググっとズームアウトして航路を行き交う警備船?漁船?を写すことによりいかにこのタイフーン級が巨大かを知らせる演出。

もうこのシーンを初めて見たときにはヘンな声が出ちゃったよ。

これでも実物の2/3サイズなんだって。

よく見るとこのクラスヌイオクチャブリ(米コード名レッド・オクトーバー)も周囲の船も航跡が出ていないので走ることができない浮かんでいるだけの喫水線上ハリボテなのでしょうが今ではCGで作っちゃうところをこんなものを作ってしまう。

このオープニングだけでも見るべき価値がある映画だと思っています。

内容は海洋アクションというよりはジャック・ライアンというその後のトム・クランシー作品ではお馴染みのキャラクターを通した両陣営とラミウス艦長という3グループの読み合いといったサスペンス物となっているのですが、原作小説よりはアクションシーンも時間を取っておりより映画向きに作り変えられている小気味の良さもあります。

あとの見どころは今では全艦退役している米フリゲート艦「オリバー・ハザード・ペリー級」が活躍するとこかな。
この退役艦を購入して使っているトルコ海軍の「ゲディス」に晴海に見にいったよ。




そして「トップガン」はもう説明の必要もないでしょう。

ストーリーや特にラブロマンスは刺身のツマほどにも必要の無いものでとにかくF14Aトムキャット、トム・クルーズ、トムキャット、トム・クルーズ、トムキャット、トム・クルーズ、トムキャット、トム・クルーズ、トムキャット…………というWトムのみな映画ですね。

この映画も「レッド・オクトーバを追え」と同じくオープニングだけでご飯3杯いけちゃいます。

まぁ酷い話だよね。

アメリカの情報収集艦がトラブルで敵対国の領海に入り込んでしまい、それを援護するために出撃し相手国領空内で撃墜までしてしまう。

どう考えても非はアメリカにあるのに帰還した主人公を大歓声とハイタッチで出迎え祝福して終わる。

ソ連の目を掠めてタイフーン級の最新モデルであるクラスヌイオクチャブリをかっぱらってしまうというのと同じくアメリカさんの正義がいかんなく描かれている2作品ですわ。


「トップガン2」の制作の報も先日入り、以前から何度もウワサがあったのですが今回は本当のようですね。

やはりFA18Eスーパーホーネットになるんでしょうね。

……ってかそれしかないし。

「トップガン」当時は空母艦上はトムキャットを始めコルセアII、イントルーダー、プラウラーと多彩だったのですが今ではホーネット一族しかいません。(早期警戒機とヘリはもちろんいるけれど)

まぁ空軍よりはまだマシかな。

F22AラプターやF35AライトニングIIではステルス性とアビオニクスの優劣で決まってしまい、努力と根性という汗臭いイメージからは程遠く盛り上がりに欠けそうですから。

やっぱりエンターテインメントとしてはドッグファイトによる鍔迫り合いじゃなきゃね。

ともかく実機をふんだんに使っておくれ。

全編CGのF35Cじゃイヤだな。


まさかサラリーマンのように毎日自宅から出勤し、中東でバカスカ多くの人を殺しそして時間がきたらまた帰宅しその手で妻や子どもを抱くといったギャップに悩まされるドローンオペレーターの苦悩を描くんじゃ……

そういえばむかーし新谷かおる先生の短編で「ファイター2119」って作品がそんな感じだったような。

考えてみたらベトナム戦争直後の時代にもうそれを描いていた新谷先生スゲーな。




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