記憶の彼方へ

カラーとモノクロの写真と一緒に 日頃のなにげないエピソードやホッとするコトバを♪

ちいさな通行人

2009年05月10日 11時12分45秒 | Weblog
会社の窓の外にはコンクリートの塀がある。一見すると半地下のような感じだ。その塀を一日に数回行き過ぎる通行人がいる。
猫である。
このかわいい訪問者は、パソコンとにらめっこしている私をホッとさせてくれる。なかでも三毛猫の女の子がお気に入りだ。
ところが最近、この通り道の真ん中あたりで、粗相をするようになった。私のデスクの横あたり。なにも人目の多い場所でしなくてもと思うのだが、すでに彼女のお手洗いと化している。
茶と白の柄のオス猫もやってくる。昨日の昼間は彼女のお手洗いを入念にチェックをしたあと、夕方またやってきた。けたたましい鳴き声と共に
Tさんがすかさず窓を閉めると鳴き止んだ。
どうやら発情期らしい。しばらくおとなしく座っていたが、やはり気持ちは押さえられないらしくまた鳴きだした。おそらくお手洗いの主を呼んでいるのだ。その鳴き顔はとても情けなかった。こんなに呼んでいるのに、どうして来てくれないんだようとでも言ってるみたいだ。彼は彼女を知っているのだろうか?後ろの気配を異常に気にしているが、彼女は一向に現れない。やるせない気持ちは社内に向けて鳴き出す始末。
30分程粘ったあげく、彼女のお手洗いに粗相をし、あしあとを残してして去っていった。

実家で飼っている猫は早々に去勢手術をしたせいか、あまりけたたましい鳴き声を発したことはなかった。野良猫社会は結構厳しいようだ。モテない猫は辛い。
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