記憶の彼方へ

カラーとモノクロの写真と一緒に 日頃のなにげないエピソードやホッとするコトバを♪

つまづいたっていいじゃないか

2009年06月14日 16時21分00秒 | Weblog
久しぶりに相田みつを美術館を訪れた。
東京国際フォーラムに移転してからはこれで2度目かな。
館内はあたらしくなったような、前回の記憶がないのでそう感じた。作品の多くはすでに記憶しているものが多いが、今私が欲している心のコトバが3つあった。ひとつは「つまづいたおかげで」
もうひとつは「道」、そして「根さえしっかりしていれば~」。他に気に入った作品があったが、ポストカードにはなっていなかった。後ろ姿というタイトルだったような。
相田みつをさんの作品が認められたのは60才の時だった。それまでただひたすらに自分を信じて筆を執り続けたのだ。そこには誰かの為ではなく自分の為に、自分が信じるものの為に、まっすぐに求め続けた揺るぐ事のない信念がある。
遅いデビューの7年後、この世を去った。
 先日スポーツ大陸という情熱大陸のスポーツ版を見た。フェンシングというスポーツをを日本に広めた太田雄貴選手。
本場フランスチームの一員として、見事なプレーを見せた。そして日本人選手初の世界ランキング1位に立った。インタビューに答えた彼はこんなことを言っていた。「ひとの為や誰かの為ではなく、もう一度、自分の為にフェンシングを楽しむ事が結果的にみんなの為に、応援してくれるひとの為、会社の為になっていて、日本人選手の為になっているのだとわかっただけでも大きな収穫だった。もう一度、自分の為にやりたい。」
一見自分勝手ともとられるコトバだが、真実なのだ。だれかの為に、の「為」には よくよく観察してみると必ずしもそうでないことが多い。結果的に誰かを傷つけてしまうことだってある。そして相手にとってもありがた迷惑な話でもある。
自分もまわりにも精神的なエコは、自分に正直であることが第一条件なのだ。




コメント (2)
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