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僕らは、自分になぜ「いる」ことが可能なのか、ふだんは考えもしない。…中略…僕らは自分の「いる」を支えているもののことに気がつかない。
だけど、デイケアにいると、それをとてもふしぎに感じてしまう。だって、「いる」は簡単に失われてしまうものだからだ。そういうときに、僕らは「居場所ってなんだろう」と考えはじめるのである。
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居場所とは尻を預けられる場所だ。尻とは…中略…僕らの体の弱点だ。そういう弱みを不安にならずに委ねていられる場所が居場所なのではないか。
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「本当の自己」って、…中略…孤独に悩み抜いた末に見つかる「真実の私」というテンション高い感じがするけれども、そうではない。それは本当の自己ではない。やっぱりなんか無理している。
ウィニコットが「本当の自己」と言っているのは、ぼーっとしていて、無防備な自分のことだ。…中略…すっかり油断しているわけだけど、そういうときに「本当の自己」が顔をのぞかせる。
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…何かに完全に身を委ねているとき、「本当の自己」が現れる。無理なく存在している自分だ。そうすると「いる」が可能になる。
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環境に身を預けることができないときに、僕らはなにかを「する」ことで、偽りの自己を作り出し、なんとかそこに「いる」ことを可能にしようとする。生き延びようとする。
<ミーティング案内>
日時
2019年5月26日(日)13:30〜14:30
2019年6月30日(日)13:30〜14:30
場所
クロスパル高槻4F研修室
対象
摂食障害の本人さん、ご家族、支援者の方
内容
分かち合い
直接会場へいらしてください。
待ってるよ〜(^^)