うたた寝映画日記

米子ではたらく税理士の個人的映画論

「ブルークリスマス」(岡本喜八監督作品)

2007年02月06日 20時27分06秒 | 映画論
とうとう岡本喜八監督のSF作品「ブルークリスマス」を観る。
1978年作品といえば、その頃私は6歳。米子大丸の上空にUFOが出現したとかどうとか噂が流れたのもこの頃だったような気がします。当時はUFOがブームだったのか?そういえばピンクレディーの「UFO」もこの頃だし。
って作品の感想にもどりますが、か・な・りB級テイスト満載でした。「北の国から」の倉本聡が脚本書いたとは信じがたいが事実。歪んだ国家権力を描くのは「日本のいちばん長い日」の喜八監督らしいが、なんせ青い血の設定からして、B級じゃないですか。UFOからの光線を受けたらヘモグロビンが変異して血が青くなるのです。しかしながら、SFといっても特撮は一切ナシ。あくまでストーリー展開と人間ドラマで勝負です。そして出演者が最高にGOOD!!特にベテラン勢は、B級SF映画とは思えない渋い面々で充実してます。誰が出てるかは観てのお楽しみに。若くして亡くなった沖雅也も出てて超COOLですよ。

この映画は、喜八監督じゃなきゃダメだったのか?と疑問に思っちゃいますが、この作品があるからこそ喜八監督の幅の広さが感じられる。そう考えると納得。

「ブルークリスマス」のDVDの作品紹介冊子には、庵野秀明氏が喜八監督に対するこの上ない想いを語っている。庵野氏もリスペクトする本作。一度は、おさえておきましょう。