高田博厚の思想と芸術

芸術家の示してくれる哲学について書きます。

マルセルの言葉より 芸術と愛

2023-04-11 17:25:10 | 日記
マルセルの言葉より 芸術と愛
2023年04月11日
 
 享受においては、媒介するものと媒介されるものとの同一性が存するように思われる(「汝」が「彼」と混ざっているのであり、汝が両者の一つの表現でしかないどころではない)。私は物の記号とではなく物そのものと「交わり」 3〈3. 一九二五年の覚書。— この、交わり[communication]という術語は、もっと後で見るように、全くもって不適切である。〉の状態にあるのであるが、このこと自体によって、物は単に理論的意味での物であることをやめるのである。〔つまり〕物は意味されるものであることをやめるということである。この意味においてこそ、芸術は、愛と同様に、啓示なのであり、芸術は〔神的な〕賜(たまもの)を内包しているのである。(つづく)
 
 
「形而上的日記」 144頁
 
 
 
 
 

立派だったNHKの決断

2023-04-11 02:43:21 | 日記

立派だったNHKの決断 

2023年04月11日


 
一昨日9日 日曜日のN響クラシック放送でロシア音楽特集がロシアの指揮者で組まれているのに偶然気づき、視聴した。チャイコフスキーの「冬の日の幻想」の後、観客の何回もの拍手に続いて、ステージでガタゴト広範に音がするように思える。楽団員が足を踏み鳴らしているみたいだと思ったが、実際そうであることがカメラの画像がぼやけていることで、揺れているんだなと判断できたことで判った。今年1月20日の演奏だった。異例のことだろう。
 
 ぼくが説明することがあるだろうか。