良い子、悪い子、こまりん子

幼児教育20余年。多くの子ども達を育て、ママ達の悩みに耳を傾けてきました。辛口アドバイスも含め、子育ママ達にエールを!

公共の場でのマナー

2013-08-08 10:21:50 | 悪い子、悪い親?
 子どもの躾、子どもの社会性・・・長い間、ブログの更新を怠り、久々のテーマがこの重さ ただ、最近、よくこのテーマについて考えさせらる出来事が多いのです。

 私は職業柄、どんな時でも、どんなところでも、子どもがいるとそこに目がいき、行動や言動が気になります 時にはあやし、時には話しかけ、子どもを見ていると飽きません。
 けれど、5回に2回程度は、その子ども達の親に秘かに腹を立て、そんな親の元に生まれ、育てられている子どもの将来の社会性を憂います・・・ まあ実際には、そんなことは大きなお世話なんですけれどねえ

 先だって、恒例の介護帰省をした折、母と一緒に中国料理のレストランに行きました そこのシェフは、大阪の地方局のテレビ番組によく登場するらしく、かねがね母は行ってみたいと思っていたそうです。
 ホテルのレストランらしく調度品は重厚で、サービス、お店の方の対応、お味、すべてにおいて「さすが」でしたが、お値段も「なるほど」というものでした、ははは

 案内されたお席は、親子3人のお隣のテーブルでした。
じつは私は、お食事の時にはなるべく子ども連れのテーブルの近くには座りたくない、と考えています というのは、子どもの様子、親の対応等が気にかかり、その家族によっては時には食べた気がしない、ゆったりとした気分で食事ができないからなんです
 その子がお利口さんであればあったで、「偉いなあ ご両親の躾が行き届いているなあ」と感心し、親子の様子から目が離せなくなってしまいますし、その子が社会性のない野生児であれば、今度はどうしてしっかりと親は世話をしないのだろう?なんで叱らないのだろう」と食べた気がしない・・・
 その日も、正直、アジャ~と思いました。私一人の食事のような時には、コソコソっとお店の方にお話をし、席を替えてもらったりするのですが、母が一緒となると、またいろいろと説明をするのも大変なので・・・と、そのまま席につきました。

 その女の子・・・4歳くらいでしょう。とっても愛嬌のあるニコニコ笑顔のお嬢さんでね 表情は豊かで、仕草もとっても子供らしくてかわいいのです
 けれど・・・落ち着いて座っていない 食事をしているはずなのに、完全に席から降り、テーブルのまわりで遊んでいる状態。そして、時々、お母さんに呼ばれると、口だけ開けてお母さんの横に立ち、その状態で食べ物を口に入れてもらう かわいい子だっただけに、私はその飼育係と動物、という感じの様子が残念でなりませんでした

 長時間になれば、当然、子どもはその場にいることに飽きてきます。子どもの遊ぶ様子はどんどんエスカレートしていき、食事をしているお客様のまわりのテーブルにまで歩いていき、注意を引こうとおどけて見せたり、歌ったり、踊ったり・・・ホテルの方はハラハラとされている様子で、その子が各テーブルを離れると、その席のお客様に頭を下げて回る始末
 それでもいっこうにご両親は慌てる素振りもなく、子どもを連れ戻すこともなく、一生懸命にご自分達はビールを飲み、食事をされていて、時々子どもに手を振ったりするだけで、気になっていないようでした

 私自身も2人の子育て真っ最中のことを思い出せば、久しぶりの豪華なランチ、素敵なお店・・・となると、貪欲にもなります そのお気持ちも十分に理解できます

 でもね。やっぱり、それが外食の場であろうと、自宅であろうと、食事と遊びのメリハリはつけなければなりませんし、ましてやまわりに他のお客様がいる時には、その方達への配慮は不可欠です
 お箸の持ち方、食べ方、食事のマナー・・・すべて、毎日の食事の中で教えられて学ぶもの。そして、それが習慣となって身につき、その子の人となりの一部となっていきます。それが「躾」であり、その子の社会性として育っていくのです。

 そのお嬢さんは、本当にかわいい子だったのです もし、あの笑顔、歌や踊り、お調子者の振る舞いが公園で披露されていたとしたら、きっと私はあの子に声をかけ、ご両親に「とっても素敵なお嬢さんですねえ」と思わずお話をしたことでしょう

 あの子に罪はありません あの子は、真っ白な状態で生まれ、幼稚園や保育園、学校生活が始まるまでは、ほぼすべてのことを自分の家庭で、両親から学び、両親を真似て成長していくのですから。

 食事というものを、食事の時間を、そして、公の場での善悪やマナーを十分に教えられていな子どもはかわいそうです 楽しい食事の場が辛い時間になるほど、厳しくガミガミと言われ続ける子どもも哀れですが、社会性という面では、やはりガミガミ言われて、しっかりとしたマナーの身に付いた子どものほうが、将来はどんな場においても、恥ずかしい思いをすることなく、幸せになることでしょう

 子どもは親によって育っていきます。どこに出しても恥ずかしくない立派な子どもに育てるためには、偏差値的教育を受ける前の段階では、外注型の各種お稽古や知育雑誌の定期購入よりも、まずは家庭教育を考えること・・・私は本当に大切だと思っています



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