良い子、悪い子、こまりん子

幼児教育20余年。多くの子ども達を育て、ママ達の悩みに耳を傾けてきました。辛口アドバイスも含め、子育ママ達にエールを!

続 グリーンカレーはおあずけ

2006-07-06 23:23:15 | こまりん子、こまりんパパママ
 いやいや、食べ物の恨みはこわい・・・
とはよく言ったものです グリーンカレーへの思いがまだ残っているかのように、関連した話題をもう一つ

 一昨日の新体操の先生方のお話。
ご父兄のお母さん達のご様子もさることながら、私が何よりも「むー」と唸ってしまったのは、一人の先生が指摘された「子供達は、1から10まですべて言わないと、自分からは考えて何も出来ない・・・」というところでした

 そうなんですよね・・・
私の教室、子供達へのモットーは「自分の力で考え、判断し、行動する子供を育てる」ということです
 こういうことを、あらためて掲げ、宣言しなければならないほど、現代の子供達は「指示待ちの子供」が多く、お人形さん状態です。この傾向は、一般に「教育に熱心」と言われるご家庭のほうが「指示待ちっ子」を育ててしまっている確率は高いんですよ

 こんなことをご紹介しましょう
私は教室で、5歳児に尋ねてみました

  「ねえねえ、あなた達がね、お父さんとお母さんと一緒にデパートへ行ったとしましょう。最初に行ったのがおもちゃ売り場。あなた達は、すっかり嬉しくなってしまって、お父さんやお母さんについていかなくちゃ!という気分が自然と無くなってしまい、気がついたら、さっきまで一緒だったお父さんやお母さんが見あたりません!さあ、あなたならどうする???」

 すると、子供達は、判で押したように言います
 
  「おまわりさんに言う!」
  「何を?」
  「パパとママはどこですか?って。」
  「ふーん・・・デパートに、おまわりさん、いるの?」
 「・・・

 もうひとつの例です

  「ねえ、あのね、お母さんと一緒に電車に乗りました 3つ目くらいの駅で、ママに「次で降りるわよ!」と言われました。次の駅についたので、お母さんと一緒に降りました。そしたらね、ママが言ったの!「大変!私、電車の網棚の上に忘れ物をしちゃった」 そう言って、ママは電車に戻りました。えーーーーっ????とあなたが思っている間に、ドアは閉まっちゃって、ママは電車の中 あなたは駅のホームの残されちゃって・・・さあ、あなたはどうする?」
 「・・・

 この例でも、性懲りもなく、「おまわりさんに言う」と答える子もいます

 いかがですか?頭でっかち、でしょう?ちっとも自分で考えていない・・・
「いいわね、迷子になったら、ちゃーんとおまわりさんに言うのよ」などとお母さんに呪文のように教えてもらったことを、得々として語るだけ・・・
 なーんにも自分の頭では考えてはいないのです だから、そのとんでもない状況さえ、イメージすることも出来ない・・・
 知識が少ないもの困りますが、知恵がまわらない、知恵を働かせることができない・・・つまり、自分では考えられない・・・
 
 これが、新体操の先生がおっしゃっていた「何も自分ではできないんです・・・」ということですよね

 さあ、一度、あなたのお子さんにたずねてみてください。
「ねえ、迷子になったら、どうする???」


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