まど

細く開いた窓を覗いてみると、そこにはNikonD70Sを前に困惑している女がひとり・・・

さよなら ソフィテル

2007-05-10 00:12:05 | Weblog

「さよなら ソフィテル」だなんて、フランス映画かなんかのタイトルみたいですが、美人が出てくるどころか、怪獣レッドキングかウルトラセブンのウインダムを思い出させるような建物、ソフィテル東京の解体が始まりました。
んー、年がばれるような比喩ですが。

以前、
>遠くから見て「なんじゃこりゃ。不忍池の雰囲気ぶちこわし」と思い、近く寄っても「ますます下品である。」と見るたびココロの中で悪態をついてきました。
もひとつ言っていいなら、江戸東京博物館もいけません。(両方とも菊竹清訓大先生作)
このふたつはわたしの「ゴジラを呼びたい東京のケンチク」ベスト5に入っています。
 ・・・・と書いたくらい嫌いな建物で、早く消滅するように、などと不穏な祈りをささげていたのですが・・・・・・、
いざ解体用のクレーンにとりつかれた姿を見ると、その若すぎる死を残念に思う気持ちが芽生えました。
たったの12年!短い命でしたね。
建てられた場所が違っていたら、私もあんなに悪口言わなかったかもしれない。
そして私より長生きしたかもしれない。
・・・・悪口言ってごめんよー。

でも・・・・ソフィテルの足元には横山大観の記念館があるのですが、大観先生がお住まいだったらきっと怒ったと思います。だって、美しくないもんね。

あとはどのような散り際をみせてくれるか。
メタボリズムの名に相応しく、見事に解体されていくかを見守るだけです。
さよなら、ソフィテル。強烈なインパクトをありがとう。