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町田・生活者ネットワークの活動日記

これからの議論

2011年06月20日 | 活動
原発を止めよう、
エネルギーシフトをしよう、
子どもを守ろう、
未来を守ろう

という言葉の力を緩めるつもりは無いが、
それだけではいけない気がする。足りない気がする。

そこで何人かと議論した。

脱原発は止めるだけで実現するのか?
止めた原発は今の技術者が数十年後もめんどうを見ていけるのか?
無理だ。

科学者も技術者も年をとる。
使用済み核燃料が十分冷えて、次なる保管の容器に移せるようになるのに何十年。
無事にこれにこぎ着けるために、まだまだ専門家にいなくなられては困る。

廃炉にすると言っただけではなかなか実現しないのが、廃炉するということだ。
何十年もかけて54基すべて廃炉にするためだけにだって、
次々と若い研究者や技術者を必要とする。

だから、いま急速に脱原発、エネシフが社会のトレンドになりそうだが、
本当は原発の技術のことも同時に考えなくてはならない。

原発推進論と聞こえて、日に日に居ずまいが悪くなる寺島実郎さんの言葉の中から、
技術が無くなるという危険への警鐘を聞いた気がした。

ひとり、日本が脱原発しただけで終わらない。アジアのどこかで原発事故を起こしたらどうする。
原発先進国としての責務は無いのか。貢献しなくていいのか。

それにしても来年、高校三年生が大学の原子炉工学なんていう学部を選ぶかな。
早速それが心配だ。

(みんなの創出力)
ここで、就職先、というニンジンを持ち出した。
いわく、卒業後は公務員として就職率100%という約束をすればいい。
廃炉部。みんなを助けるための意義の高い研究室。
そうだ。毎年何百人という卒業生はもう要らない。
研究を続けるだけの精鋭と十分な研究施設があればいい。

しかし、こうして育てる原子炉専門家の存在が将来の原発推進に繋がらないか。
その恐れも無くはない。
しかしそれでも、右か、左か、という2択ではなく
右も左も、という両択を、するべきだ。

強すぎるトレンドは、かつて反原発を封じ込めたのと同じ、もの言わせぬ議論に繋がりかねない。

そうしたら今夜のニュース番組で、養老孟司さんが原発/反原発議論に中庸が無かったと指摘した。
推進側か反対側かになってしまって、養老さんは議論に入れなくなったという。
危険だといわれたら、意地でも安全だとつっぱねる。
この応酬のなかでほんとうの安全が見落とされて行ったのだ。

なんと幼稚な。
こんな議論にしないためにも、敵か味方か、は卒業しなくてはならない。

(あ)(お)(た)(な)(な)





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