MacOSX 10.7 (Lion) で搭載された機能の一つに、「再開」があります。アップル社ホームページの新機能紹介では、「アプリケーションを起動すると、前回作業を終えた時の状態が表示されます。開いているウインドウ、パレット、パネルはもちろん、カーソルの位置やハイライトしたテキストまで、すべてが前と同じ状態に戻ります」とあります。
アプリケーションを立ち上げたとき、前の状態が復活したほうがよいか、それとも前の状態を忘れてくれたほうがよいか、それは個人の趣味によると思いますが、長年、前の状態を忘れてくれるという動きに慣れ親しんできた者の一人としましては、当初、この「再開」機能が、大変うるさく感じられました。
たとえば Safari の場合、「新規ウィンドウを開く場合 空のページ」「新規タブを開く場合 空のページ」という設定はできても、起動時の挙動は指定できません。起動すると、前回の終了時に開いていたページが表示されます。金融機関のサイトからログアウトした後や、怪しげなサイトに接続されてしまった場合など、いったん終了して再起動しても、再び同じサイトに接続しようとします。
プレビューもよく使いますが、あるファイルをプレビューで表示させた後、プレビューを終了し、別のファイルをプレビューで表示させたときなど、前の終了時に開いていたファイルも再度表示されますので、どんどんウィンドウが増えていってしまいます。
「再開」させないようにするには、アプリケーションの終了前に、ウィンドウを閉じておけばOKです。Safari でもプレビューでも、ウィンドウを閉じる操作をしておけば、次の起動時には綺麗な状態で立ち上がります。
普段、Command + Q でアプリケーションを終了させている私の場合、その前に Command + W でウィンドウを閉じるという習慣が身につきました。ウィンドウを閉じるか閉じないかで、アプリケーション起動時に「再開」するかしないかを切り替えられる、と考えますと、再開機能は、なかなか便利なものだと思います。