私が使っているスキャナ(CanoScan LiDE 70)には、文書をスキャンして保存しておくために使えるユーティリティとして、CanoScan Toolbox がついています。CanoScan Toolbox は、読ませた文書をPDFにしてくれるものであり、複数のページを連続して読ませて、1つの PDF ファイルにしてくれますので、なかなか便利です。
しかし、不満がないわけではありません。両面印刷されている文書をスキャナで読ませるとき、裏面の文字が写り込んでしまうことがあります。PhotoStudio を使い、原稿の種類を「文書(グレー)」と指定して読ませた場合には、コントラスト調整を行ってくれますので、紙の裏面の文字がスキャンした画像に残ることは経験していませんが、CanoScan Toolbox で読ませる場合、かなり激しく裏面の文字が写り込んでしまいます。
普通のコピー用紙に両面印刷したものを、CanoScan Toolbox で読ませてみますと・・・
裏面の文字が、くっきりと透けて見えています。もっとも、原稿を見れば、裏面の文字が透けて見えているわけですから、それを考えれば、CanoScan Toolbox は、目で見たとおりのイメージを PDFにしてくれているということになり、文句を言う筋合いのものではないとも思うのですが、できれば、裏面の文字の写り込みは避けたいところです。
この問題を解決する一つの方法として、「原稿の裏に黒い紙を置いてスキャンする」という方法があります。
実際にこうやってスキャンしてみますと・・・
原稿のバックが全面「黒」になるので、紙の白い部分まで、全体的に灰色がかってしまうのは、致し方ありませんが、裏面からの写り込みは消えます。