Macで楽しくお仕事

Macを仕事で使う際のメリットや問題点と解決法

仮想マシンのバックアップ

2009-10-03 17:13:58 | VMware Fusion

仮想マシンのメリットの一つは、バックアップをとっておき、それを復元することが出来ることではないかと思います。たとえば、使ったことのないアプリケーションをインストールする場合など、まずインストールの練習をして、インストーラの挙動を確認したのち、バックアップを復元し、改めてインストールしなおす、ということが簡単に出来ます。

仮想マシンのバックアップは簡単で、仮想マシンを、別のハードディスクや DVD-R 等にコピーするだけです。(仮想マシンの実体はフォルダなのですが、Finder では、そのフォルダの中身までは見えないようになっています。)

バックアップを復元するときには、以下の手順を踏むようにしています。

1.仮想マシンのライブラリから、仮想マシンを「削除」する。(画面のイメージをクリックすると、拡大表示されます。)
Photo
  仮想マシンをゴミ箱に入れるか、保持するか、尋ねられるので、「ゴミ箱に入れる」をクリック。
Photo_2

 いったん、VMware Fusion を終了。(終了する必要は無いはずだが、念のため。)

2.バックアップしておいた仮想マシンのファイルを、元の場所にコピーする。このとき、仮想マシンの名前を元の名前と違うものにしていた場合は、元の名前に戻す。(たとえば、仮想マシン「Solaris 10」のバックアップを「Solaris 10 Backup 20090930」という名前にしていた場合であれば、「Solaris 10 Backup 20090930」を元の場所にコピーした後、名前を「Solaris 10」にする。)

3.VMware Fusion を起動して、メニューバーから
   ファイル > 開く...
 を選ぶか、「仮想マシンのライブラリ」のウィンドウの左下の「開く」ボタンをクリック。

Photo_3

 ファイル選択画面が出るので、復元する仮想マシンを選択して、「開く」をクリック。
Photo_4

 すると、バックアップ作成時点での仮想マシンが立ち上がる。

* * * * *

上記の方法は、バックアップしておいた仮想マシンを、バックアップ時の状態に戻す、という操作ですが、
 ・別の場所にある、別の名前にした仮想マシン
 ・別の場所にある、元の名前のままの仮想マシン
 ・元の場所にある、別の名前にした仮想マシン
のいずれの場合でも、仮想マシンを開くことができます。

この場合、バックアップしておいた仮想マシンを開くとき、次のようなメッセージが出ます。
Or

これだけを読んでも、よく理解できないのですが、バックアップしておいたものを開く場合であれば、「移動しました」を選べば大丈夫です。また、今まで何度か「コピーしました」を選んだこともありますが、特に問題となるようなことはありませんでした。

しかし、
 「移動しました」は、仮想マシンの設定を変えない。
 「コピーしました」は、仮想マシンのネットワーク設定を変える。
という違いがあります。バックアップの復元という操作の目的から考えますと、「移動しました」のほうが適切と思われます。

***** 参考 *****

1.「移動しました」と「コピーしました」の違いについては、以下の記事を参考にしました。

http://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?cmd=displayKC&docType=kc&externalId=1001524&sliceId=1&docTypeID=DT_KB_1_1&dialogID=39008513&stateId=0%200%2039012058

2.仮想マシンの名前を、元の名前と違う名前にしたまま、VMware Fusion で開いた場合、起動した仮想マシンのウィンドウのタイトルバーには、元の仮想マシンの名前が表示され、VMware Fusion の「仮想マシンのライブラリ」にも元の名前が表示されます。


Solaris 10 と Mac OS X の共有フォルダ

2009-09-28 20:50:46 | VMware Fusion

VMware Fusion 上で動く Solaris 10 からも、Mac OS X のフォルダを直接見ることができます。以下に、共有フォルダを設定する場合の手順を記します。

1.VMware Fusion の設定画面を開きます。(画面のイメージをクリックすると、拡大表示されます。)

1

 VMware Fusion のメニューで、
  仮想マシン > 設定
 を選択します。

2.設定画面
2
 システム設定の「共有」をクリックします。

3.共有フォルダ設定画面
3
 上の方にある「お使いのMac上の共有フォルダ」にチェックを入れます。すると、その下の方にある「+」ボタンの色が変わり、クリック出来るようになります。
4

4.共有フォルダの選択
 「+」ボタンをクリックすると、フォルダ選択画面が表示されます。
5
 共有するフォルダを選択し、「開く」をクリックします。(私の場合、書類フォルダの中に VMware というフォルダを作って共有しています。)

5.設定完了
6
 無事に共有フォルダが設定されました。設定画面を閉じておきます。

6.Solaris からアクセス
 Solaris から見たとき、共有フォルダは
  /hgfs
の下に見えます。(私の場合、Mac OS X の「書類 / VMware」というフォルダを共有するようにしていますので、Solaris から見ると、「/hgfs/VMware」となっています。)
7solaris
 ロケールが UTF-8 になっていれば、日本語ファイル名も正しく表示されます。

***** 参考 *****

 共有フォルダの設定は、Solaris 10 が起動している状態でも行うことが出来ます。ここに載せているスクリーンショットは、Solaris 10 が起動している状態で、共有フォルダの設定を行ったときのものですが、Solaris 10 が起動していない状態でも、全く同じ手順で共有フォルダの設定を行うことができます。


Solaris 10 インストール[4]:ネットワーク再設定

2009-09-27 09:23:25 | VMware Fusion

VMware Tools のインストール後、sys-unconfig コマンドを使い、ネットワーク環境の再設定を行います。これでネットワークに繋がるようになります。

1.コマンド入力
 端末エミュレータを開き、

 # sys-unconfig

と入力します。(画面のイメージをクリックすると、拡大表示されます。)
1sysunconfig
 「y」キーを押し、次に進みます。

2.再起動待ち
 なぜかスクリーンセーバーが動き出すのですが、黙って待ちます。
21screen_saver
 静かに待っていると、懐かしい(?)画面が表示されます。
22return_to_console
 かなり待たされる感じがしますが、静かに待っていると、2行のメッセージが表示されます。
23shutting_down_2
 辛抱強く待ちます。

3.再起動
31ready_to_reboot
 「Press any key to reboot.」と表示されたら、何かキーを叩きます。(習慣というのは恐ろしいもので、私の場合、必ず Return キーを叩いてしまいます。)
 一瞬、「Resetting...」というメッセージが表示されてから、再起動します。
32resetting
 再起動すると、いつもの GNU GRUB の画面が表示されます。
33gnu_grub
 Return キーを叩くか、10秒待つと、次に進みます。
34rebooted
 Hostname が unknown に変わっています。静かに待ちます。

4.言語の選択
4language
 素直に日本語を選びます。「1」を押し、Return キーを叩きます。

5.ロケールの選択
5locale
 UTF-8 を選んでおきます。「3」を押し、Return キーを叩きます。

6.キーボードレイアウトの指定
61keyboard_layout
 Solaris 10 をインストールしたときと同じ操作になります。US キーボードを使っている場合は US-English、日本語キーボードを使っている場合は Japanese を選び、F2 を押して次に進みます。すると画面の背景が黒く変わります。
62wait
 この状態で、しばらく待たされます。静かに待っていると、次の画面に進みます。

7.ネットワーク接続
7network_connectivity
 今度はデフォルト通り「Yes」で良いので、F2 を押して、次に進みます。

8.DHCP
8dhcp_for_e000g0
 DHCP を使うか否かは、Solaris 10 を動かす環境によるわけですが、ここでは、DHCP を使う場合についての手順を記します。上矢印キーを押し、Return キー(もしくはスペースキー)を叩いて「Yes」に切り替えてから、F2 を押して、次に進みます。

9.IPv6
91ipv6_for_e1000g0
 デフォルト通り「No」で構いませんので、F2 を押して、次に進むと、確認の画面が出ます。
102confirmation
 設定内容を確認し、間違いがなければ F2 を押して、次に進みます。
93just_a_moment
 「Just a moment...」と表示され、少し待っていると、次の画面に進みます。

10.Kerberos セキュリティサービス
101configure_security_policy
 使わないので、デフォルト通り「No」を選択した状態で、F2 を押して、次に進むと、確認の画面が出ます。
102confirmation_2
 設定内容を確認し、間違いがなければ F2 を押します。一瞬、画面が黒くなりますが、すぐに次の画面に進みます。

11.ネームサービス
111name_service
 DHCP を使う場合は「None」を選択し、F2 を押して次に進みます。
112confirmation
 設定内容を確認し、間違いがなければ F2 を押して次に進みます。

12.NFSv4 Domain Name
121nfsv4
 デフォルトのままで OK ですので、 F2 を押して、次に進むと、確認の画面が出ます。
122confirmation
 設定内容を確認し、間違いがなければ F2 を叩きます。

13.タイムゾーン
13time_zone
 Solaris 10 をインストールしたときと同様に「Asia」を選び、F2 を押します。

14.国名
14country_or_region
 Solaris 10 をインストールしたときと同様に、「Japan」を選び、F2 を押します。

15.Date and Time
151date_and_time
 画面の真ん中に、謎の WARNING が出ますが、気にせずに F2 を叩き、次に進みます。
152confirmation
 タイムゾーンの設定を確認し、F2 を押して、次に進みます。

16.パスワード
16root_password
 Solaris 10 をインストールのときと同様に、ユーザーID「root」のパスワードを2回入力し、F2 を押します。

17.再起動
 黒い画面になります。静かに待ちます。
171shutting_down
 「Rebooting...」と表示され、再起動します。
172about_to_reboot
 再起動すると、いつもの GNU GRUB の画面が表示されます。
173gnu_grub
 Hostname は unknown です。
174booting_up
 ログイン画面が表示されます。
175log_in

 ユーザーID「root」 を入れ、パスワードを入れます。

18.ネットワーク接続の確認
 立ち上がったら、Firefox を動かしてみて、ネットワークへの接続が出来ていることを確認します。
18firefox

***** 参考 *****

1.ネットワーク接続をブリッジにしている場合、VMware Tools インストール後、端末エミュレータが立ち上がらなくなってしまいます。この場合、コンソールログインをすることにより、sys-unconfig を実行することが出来ます。(あまりお勧めは出来ませんが・・・)

 まず、ログイン画面の「オプション」から、「コマンド行ログイン」を選びます。

81start_up_option

 すると、コンソールが表示されます。
820console
 Return キーを叩くと、ユーザーIDの入力を促す表示が出ます。
821press_enter

 ユーザーID「root」とパスワードを入れて、ログインします。
830log_in
 このとき、タイミングによっては、以下のように、ごちゃごちゃとメッセージが表示されることがありますが、気にする必要はありません。
831dont_worry
 ログインしたら、sys-unconfig コマンドを叩き込めばよさそう・・・ですが、このままですと、sys-unconfig コマンドが出すメッセージは日本語なのに、コンソールは英語しか表示できないので、文字化けしてしまいます。そこで、言語を英語に切り替えます。

 # LANG=C
 # export LANG

と入力すれば、英語に切り替わります。
84change_to_english_mode
 ここでも、タイミングによっては、以下のように、ごちゃごちゃとメッセージが表示されることがありますが、気にする必要はありません。「???」と思ったときには、とりあえず Return キーを叩けば、行の頭に「#」が表示されます。
841dont_worry

 sys-unconfig コマンドを打ち込みます。
850sysunconfig
 このまま実行するかどうか、尋ねられますので、素直に「y」を押し、Return キーを叩きます。
860reboot_or_not
 再起動の処理が始まります。
862reboot
 「Press any key to reboot」とのことですので、何かキーを叩きます。(私は、なぜか必ず Return キーを叩いてしまいます。)

 再起動のあとは、上記の「4.言語の設定」に進みます。その後の動きは全く同じです。


Solaris 10 インストール[3]:VMware Tools

2009-09-26 10:47:05 | VMware Fusion

OSのインストールが終わったら、VMware Tools のインストールを行います。

0.仮想マシンの起動
 OS インストール後、一旦シャットダウンしてから、起動します。VMware Tools がインストールされていない、というメッセージが出ます。(画面のイメージをクリックすると、拡大表示されます。)
0please_install_vmware_tools
素直に「OK」をクリックして、起動します。

1.ログイン前にすること
 ユーザーIDの入力を行うログイン画面が出たら、root でログインする前に、VMware Fusion のメニューで、
  仮想マシン > VMware Tools のインストール
を選択します。
11vmware_tools_install

 すると、VMware Tools をインストールするか否か、確認のメッセージが出ます。

12confirm_installation

 素直に「インストール」をクリックします。

2.ログイン
 ログインして、ディスクのアクセスが止むのを待ちます。
2ready_to_install

3.端末エミュレータの起動
 画面左下の「起動」メニューから、
  起動 > アプリケーション > ユーティリティ > 端末エミュレータ
と選んでいき、端末エミュレータを起動します。
31invoke_terminal
 起動すると、こんな感じになります。
32invoked_terminal

4.表示の拡大
 端末エミュレータの文字表示が小さくて読み難いので、拡大します。(私の場合は、2回拡大しました。)
4enlarge_font
 端末エミュレータのプルダウンメニューから、
  表示 > 拡大
を選べば、1段階拡大されますので、2回か3回繰り返して、読みやすい大きさまで拡大します。

5.VMware Tools のインストール
 コマンドを直接打ち込んでインストールを行います。VMware Tools の入った CDROM イメージがマウントされていますので、まず最初に、それを展開します。

 # cd /tmp
 # gunzip -c /cdrom/vmwaretools/vmware-solaris-tools.tar.gz | tar xf -

5unzip_vmware_tools
 次に、インストーラを実行します。

 # cd vmware-tools-distrib
 # ./vmware-install.pl

6installer
 いろいろと設定する項目があって、何度も尋ねられます。
7accept_defaults
 すべてデフォルトの設定で構いませんので、Return キーを押して、先に進めます。何度か Return キーを叩いた後、画面の解像度の設定について尋ねられます。
8resolution
 これもデフォルト通り 1024x768 にしておけばOKです。VMware Tools のインストール後、再起動したとき、Mac の画面に収まるよう、適宜調節してくれます。
 Return キーを叩くと、画面にメッセージが流れていき、CDROM を吐き出すような音が聞こえ、以下のように「#」が表示され、コマンド入力待ちになります。
9finish_installation
 端末エミュレータを終了するために、

 # exit

と入力します。
10exit_emulator

6,再起動
 シャットダウンした後、Solaris 10 仮想マシンのスタートアップを行います。
11reboot

 再起動後は、画面サイズが Mac OS のデスクトップのサイズに合わされ、マウスカーソルも、Solaris のウィンドウとデスクトップの間を境界無く移動できるようになります。(Control - Command を押さなくてもよくなります。)
12after_reboot

***** 参考 *****

1.上記の手順は、以下の記事に従って行ったものです。

http://pubs.vmware.com/ws65_ace25/ws_user/wwhelp/wwhimpl/common/html/wwhelp.htm?context=ws_user&file=tools.7.13.html

 ログインする前に、VMware Fusion のメニューから「VMware Tools のインストール」という操作を行うことになっていますが、ログインした後で VMware Fusion のメニューから「VMware Tools のインストール」の操作をしても、問題なく VMware Tools のインストールが行えるようです。この場合、Solaris 10 のデスクトップに、VMware Tools の CDROM アイコンが表示され、ファイルブラウザが開きます。
Mount_vmware_tools_cdrom
 実際のインストールの操作は、全く変わりません。ファイルブラウザの表示に心惑わされることなく、端末エミュレータを立ち上げて、VMware Tools のイメージを展開し、インストールを行う、という操作を行えば大丈夫です。


Solaris 10 インストール[2]:OSインストール

2009-09-25 21:46:55 | VMware Fusion

Solaris 10 (05/09) のインストールは、以下のように進みます。

1.GNU GRUB (画面のイメージをクリックすると、拡大表示されます。)
1gnu_grub
 3つの選択肢があるのですが、デフォルトどおり、一番上のままにします。60秒経てば、そのまま次に進みますが、Return キーを叩けば、即座に次に進みます。

2.インストール方法選択
21installer
 「4」のコンソールセッションを選びます。「4」のキーを叩くと、すぐに次に進みます。(Return キーを叩かなくても、即座に進んでしまいますので注意。)

22console
 この画面が出た状態で、少し待たされますが、静かに待つと、次のメッセージが表示されます。
23java
「Please wait...」ということなので、少し待ちます。すると、徐々に進んでいきます。
24wait
 ここまで来ると、画面の背景の色が変わります。

3.キーボードレイアウトの指定
31keyboard_layout
 私の MacBook は、USキーボード仕様ですので、「US-English」を選びましたが、日本語キーボードの場合、「Japanese」を選べばよいはずです。
32keyboardjp
 ちなみに、「Japanese-type6」は、Sun のマシンについているキーボードです。

 キーボードレイアウトの指定を変えるには、反転表示されている「 [  ] 」 を、上矢印キーもしくは下矢印キーで動かし、指定するキーボードレイアウトのところで、Return キー(もしくはスペースキー)を叩けばOKです。

 F2 を押すと、背景が黒い画面に切り替わります。

4.言語の選択
4select_language
 素直に「4」(日本語)を選びます。ここは、「4」を押して Return キーを叩かないと先に進みません。

5.インストーラについての説明
5installer
 読んで、F2 を押します。

6.システムについての設定
6identify_system
 読んで、F2 を押します。

7.ネットワーク接続
7network
 最初は、「ネットワークに繋いでいない」ということでインストールをしますので、下矢印キーを押して「No」の左の括弧を反転表示させ、Return キー(もしくはスペースキー)を叩き、「No」に切り替えてから、F2 を押します。(もし間違えても、次の次の画面で「やり直し」ができますので、安心して先に進みましょう。)

8.マシンの名前
8host_name
 マシンの名前です。Solaris のインストール後、VMware Tools を入れて、ネットワーク環境を再設定すると、Host name は「unknown」になってしまいますので、ここでは何を入れてもOKです。好きな名前を入れて、F2 を押します。

9.確認
9confirm_information
 間違いがなければ F2 で次に進みます。修正するときは、F4 を押し、前の画面に戻ってやりなおします。

10.タイムゾーン
10time_zone
 ここは、「Asia」を選択します。下矢印キーでカーソルを下に移動させ、Asia のところで Return キー(もしくはスペースキー)を叩き、F2 を押します。

11.国名
11country_or_region
 下矢印キーを押して、ずっと下に進んでいくと、「Japan」が出てきます。Return キー(もしくはカーソルキー)を叩いて選択した後、F2 を押します。

12.日付と時間
12date_and_time
 F2 を押して、次に進みます。

13.確認
13confirm_information
 間違いがなければ F2 を、修正する場合は F4 を押して、やり直します。

14.パスワード
14root_password
 ユーザーID「root」(システム管理をするアカウント)のパスワードを入力します。パスワードを入れて Return キーを叩くと、一行下が反転表示されますので、もう一度パスワードを入れて、F2 を押します。(Return キーでは、次の画面には進みません。)

15.システムについての設定
15identify_this_system
 前に見たことのあるような気のする画面ですが、素直に F2 を押して次に進みます。

16.リモート接続サービス
161enabling_remote_services
 外部からログインできるようにするか否かを指定します。危険を避けるため、「No」にしておきます。下矢印キーを叩いて「No」の左側の括弧を反転表示させ、Return キー(もしくはスペースキー)を叩けば切り替えられます。F2 を押して次に進みます。すると、画面が真っ黒になって、なにやらゴソゴソやりはじめます。
162after_pressing_f2
 少し待っていると、再び美しい青い画面が表示されます。

17.インストールについての説明
17solaris_interactive_installation
 次に何をするか、ということが書かれていますので、読んで F2 を押します。

18.インストーラの自動イジェクト
18eject_a_cddvd_automatically
 自動イジェクトがデフォルトですが、「Manually eject CD/DVD」に切り替えます。(自動イジェクトを試してみたところ、インストール後、OSが再起動してからイジェクトされるなど、あまり嬉しくない動きをしたので、いつも Manually eject にしています。)

19.インストール後の再起動
19reboot_after_installation
 インストール後、自動的に(キーボードの操作を待たずに)再起動するか、キーボードの操作を待って再起動するか、を選択することができます。「Auto Reboot」でも問題ないと思いますが、私はいつも「Manual Reboot」にしています。

20.注意書き
201information
 「Manually eject CD/DVD」を選んでいるので、このメッセージが表示されるのは分かるのですが、実は、「Automatically eject CD/DVD」で「Auto Reboot」を選択した場合でも、この画面が表示されます。まあ、細かいことは気にせず、F2 を押して次に進みます。
202initializing
 「please wait...」ということなので、素直に待つと、次の画面に進みます。

21.ライセンス情報
21license
 F2 を押して次に進みます。

22.インストールする言語環境の選択
221select_geographic_regions
 「Asia」の左側の括弧内に、スラッシュ「/」が入っているはずです。下矢印キーを押し、「Asia」の左側の「>」を反転表示させた状態で、Return キーを叩きます。
222submenu
 「Japanese EUC」だけでも Solaris 日本語版は動きますが、Mac OS X のフォルダを Solaris 10 から共有する場合には、「Japanese UTF-8」を入れておかないと、日本語のフォルダ名やファイル名が読めません。また、Shift JIS で書かれたファイルを読むためには、「Japanese PC Kanji」を入れておく必要がありますので、「Japanese EUC」「Japanese PC Kanji」「Japanese UTF-8」の3つを入れておくことにします。下矢印キーを押し、「Japanese PC Kanji」の左側まで持ってきたら、右矢印キーを押して、括弧を反転表示させ、Return キー(もしくはスペースキー)を叩けば選択されます。下矢印キーを押して一つ下に移動して Return キー(もしくはスペースキー)を叩き、「Japanese UTF-8」も選択しておきます。

 F2 を押して、次に進みます。

23.システムロケールの選択
23select_system_locale
 「Japanese UTF-8」に切り替えておきます。下矢印キーを叩いて「Japanese UTF-8」の左側の括弧を反転表示させ、Return キー(もしくはスペースキー)を叩いて切り替えます。

 F2 を押して、次に進みます。

24.他にインストールものの有無
24additional_products
 他にインストールするものは無いので、このまま F2 を押して次に進みます。

25.ファイルシステムの選択
25choose_filesystem_type
 デフォルトは UFS ですが、ZFS にします。下矢印キーを叩いて「ZFS」の左側の括弧を反転表示させ、Return キー(もしくはスペースキー)を叩くと切り替わります。それから F2 を押して、次に進みます。

26.インストールするソフトウェアの選択
26select_software
 デフォルト通りでよいので、このまま F2 を押して次に進みます。

27.インストールするハードディスクの選択
27select_disk_ide
 選択の余地はないので、F2 を押して次に進みます。

28.ZFSの設定
28configure_zfs
 変更する必要は無いので、F2 を押して次に進みます。

29.他のファイルシステムの使用の有無
29mount_remote_file_systems
 F2 を押して次に進みます。

30.確認
301profile_ide
 設定内容の確認です。入れ間違えたりして、変更の必要があれば、F4 を押して前の画面に戻って修正できます。変更の必要が無ければ、F2 を押すと、一旦黒い背景の画面になった後、再び青い画面に戻り、インストールが始まります。
302installation_started
 1時間ぐらいかかりますので、しばらく放っておきます。
303installation_proceeding
 このような感じで、延々と続きます。100%まで行くと、再び黒い画面になります。
304after_copying_files
 この状態で、少し待たされます。そして、次のような画面が表示されます。
304jpdisplaying_summary
 日本語のメッセージを出そうとしているのですが、文字化けしてしまっています。言語環境を英語にしてインストールした場合には、

 Pausing for 30 seconds at the "Summary" screen. The wizard will continue to the next step unless you select "Pause". Enter 'p' to pause. Enter 'c' to continue. [c]

と表示されています。(参考のため、スクリーンショットを、この記事の最後に載せておきます。)
 Return キーを叩けば、次に進みますし、特に何もしなくても、30秒経てば、次に進みます。
306jpreboot
 またまた文字化けしてしまっているのですが、言語環境を英語にしてインストールした場合には、

<Press Return to reboot the system> {"!" exits}
    [ ]

というメッセージが出ていました。

 ここで、
  キーボード右上のイジェクトボタンを押して、
  Solaris インストーラ DVD を取り出しておきます。

そして Return キーを叩くと、最後の処理を開始します。
307jpjustbeforereboot_ide
 しばらく待っていると、再起動します。

31.再起動後の処理
 GNU GNUB の画面が出ます。
311gnu_grub
 10秒待つか、Return を叩くと、OSが立ち上がります。一番上のメッセージを見ると、64bit と書かれています。
312afterreboot_ide
 しばらく待っていると、グラフィックの画面が立ち上がります。
313welcomeuserid
 ユーザー名に「root」と入力して、Return キーを叩きます。
314password
 パスワード入力画面が表示されますので、「14.パスワード」で設定したパスワードを入力し、Return キーを叩きます。

32.デスクトップ環境の設定
32select_desktop
 デフォルト通り、「Java Desktop System」が選択された状態で、「了解」をクリックします。「共通デスクトップ環境(CDE)」は古いシステムで、そう遠くない将来、サポートされなくなるそうです。

33.Gnome デスクトップへようこそ
33gnome_desktop
 「閉じる」をクリックします。

34.システム情報のロード
34loading_system_environment
 静かに待ちます。

35.Solaris 登録ウィザード
351solaris_registration_wizard
 「あとで登録」を選択して、「次へ」をクリックすると、「本当に後で登録しますか?」と確認のメッセージが出ます。
352confirmation
 「あとで登録する」をクリックすると、デスクトップに登録アイコンが作成され、もうしばらく待っていると、ディスクアクセスが止み、インストール完了となります。
353ready_after_os_installation_ide

36.再起動
 いったん再起動した後、VMware Tools のインストールを行います。再起動もしくはシャットダウンは、左下の「起動」メニューから行います。
361logout
 「rootをログアウト」を選ぶと、ログアウトするのか、シャットダウンするのか、再起動するのか、尋ねられます。
362logout_confirmation
 このときに限り、再起動でも大丈夫なようですが、再起動が上手く動かないことが多い(再起動の途中で止まってしまい、VMware Fusion のメニューから、ゲストのシャットダウンをして、また止まり、またゲストのシャットダウン、ということを繰り返して、ようやくシャットダウン、ということが多い)ので、再起動はせず、いったんシャットダウンしてから、仮想マシンをスタートアップする、というようにしたほうがよいようです。

その後、VMware Tools のインストールを行います。

***** 参考 *****

1.上記の「30.確認」に載せてある再起動前の文字化けした画面は、言語環境を英語にしてインストールした場合は、以下のようになっています。
Ref1enreboot

2.VMware Fusion 上で Solaris 10 のインストールをする場合、インストーラDVDは、取り出さなくても特に問題は起こりません。通常のマシン(普通の Windows マシン)ですと、CD/DVD からインストールする場合、起動順序を
 1.CD/DVD
 2.HDD
としているのですが、そうすると、CD/DVD から OS インストールをして再起動したとき、再びCD/DVD の OS インストーラが立ち上がってしまう、ということになります。そういう問題を避けるために、CD/DVD からインストールしたとき、CD/DVDを抜いてから再起動するようにするのが普通です。

しかし、VMware Fusion 上に Solaris 10 をインストールした場合、再起動のときは、HDD から立ち上がります。CD/DVD をアクセスしている音は聞こえますが、HDD から立ち上がりますので、再起動時に インストールDVD を抜いておく必然性はありません。

でも、意図に従って確実に動作させる、という考えに基づいて、再起動時には DVD を抜いておくようにしています。