葉っぱちゃんに連れていかれた京都市中央卸売市場近くの七条通にある喫茶店『NASU』。ウッド調の店内、ターンテーブルから流れるJAZZ、年季の入った雰囲気に年季の入ったマスター達が、いい味を醸し出す。
サイフォンで入れる珈琲も旨いが、名物はカレーライス。土手状に盛ったライスの真ん中に、具が融けて深い色を出したカレーがつがれている。まるで噴火後の火口にできた池のような不思議なカレーライスに、食べる前から軽く興奮を覚えてしまう。
しかもカレーの横には、注文を受けてから揚げられた熱々ほくほくのカツが、添えられる。
『旨い!』。こく、深み、辛さ、量、ベストマッチングなバランスに思わずうなると、カウンターの中にいた還暦をとうに越えたマスターが、うれしそうに微笑んでくれた。
京都には、古いだけで態度のよろしくない喫茶店は数あれど、マスター達の雰囲気が、珈琲とカレーの味をさらに引き立て、次回も足を運びたくなる老舗喫茶店には、なかなか出会えるものではない。
カウンターの上に置いてあった樹齢3年の珈琲の木から、花が咲くようになるあと数年後まで、足繁く通おうと、思う。
サイフォンで入れる珈琲も旨いが、名物はカレーライス。土手状に盛ったライスの真ん中に、具が融けて深い色を出したカレーがつがれている。まるで噴火後の火口にできた池のような不思議なカレーライスに、食べる前から軽く興奮を覚えてしまう。
しかもカレーの横には、注文を受けてから揚げられた熱々ほくほくのカツが、添えられる。
『旨い!』。こく、深み、辛さ、量、ベストマッチングなバランスに思わずうなると、カウンターの中にいた還暦をとうに越えたマスターが、うれしそうに微笑んでくれた。
京都には、古いだけで態度のよろしくない喫茶店は数あれど、マスター達の雰囲気が、珈琲とカレーの味をさらに引き立て、次回も足を運びたくなる老舗喫茶店には、なかなか出会えるものではない。
カウンターの上に置いてあった樹齢3年の珈琲の木から、花が咲くようになるあと数年後まで、足繁く通おうと、思う。