牛の出産に立ち会いました。
四万十町の繁殖農家の中平畜産さんです。
中平さんのとこの牛舎はとても清潔で、
それだけで、愛を持って牛さんを飼われていることが伝わってきます。
真ん中で座り込んでいるのが、いま出産しようとする母牛です。
周りの雌牛たちが見守ります。
まるで、「力んで!」とか「深呼吸して!」とか、声をかけているみたいです。
今回の雌牛は骨盤が小さめなため、
最後は、人の手で出産を助けてあげました。
産まれたての仔牛のかわいいこと。
母牛がやさしく見守ります。
仔牛はすぐに立ち上がろうとします。
産まれて10分ほどで見事、立ち上がりました。
生命の誕生の瞬間に立ち会えたことに感謝です。
「冷え込んだ」という言葉をそろそろ使い始める季節。
季節の変わり目になると、窪川の早朝は霧に包まれます。
この日、夏用の布団では寒くて早朝に目が覚め、窓の外を見ると、
田んぼの向こうの山の稜線が見えないぐらいに真っ白でした。
四万十の秋も徐々に深まっていきます。
KOCHI,a beautiful land
高知に魅せられて2年半。
この春からは、四万十町に居を構えた。
日々是写真也。
高知だけで撮った写真を集めたフォトアルバムも100枚になった。
これから死ぬまで何枚の写真を撮るのだろうか。
昨夜はブルームーン。
満月を拝みに四万十川へ。
月の出の時刻、 方角、川の流れ、山の稜線をにらみながら、
四万十川沿いを走る。
河原に降りて月の位置を確かめていると、
目の前の川の中には、大きな大きな真っ白な鯉。
ゆっくりと音もなく近づいてくる。
あわててレンズを向けて、シャッターを切る。
すると、シャッター音に反応したのか、
鯉はすーっと静かに去っていった。
ここでもない、あそこでもないと、撮影場所を決めかねて、
右往左往していると、あっという間に月の出の時刻。
夕日に染まった真っ赤な満月。
四万十川に揺らめく満月は撮れなかったけど、
緑に染まった田んぼの上にぽっかり浮かぶ。
真夏の満月。
夏祭り。
やっと梅雨も明け、青空が広がった週末。
四万十町米奥の米奥小学校で夏祭りがあった。
盆踊りの輪に入る人、遠くから眺める人。
近所の人たちが三々五々集まり、夕暮れを楽しむ。
空には、真っ赤な雲。
夏だあ。
校庭では、子ども相撲。
はっけよいのこった!
楽しかった、可愛かった。

梅雨と台風が重なり、最近は雨ばかり降っていた。
久しぶりに太陽を見た気がする。
いや、正確にはまだドローンのレンズしか、その姿をとらえてないけれど。
霧の窪川。
高知県高岡郡四万十町。
美味しいと評判の仁井田米を作る田んぼの真ん中から、ヘリを飛ばした。
上空100メートルを超えたあたりで、ようやく太陽が顔をだした。

美しい。
他の言葉が浮かばない。
車のシートには、
35ミリレンズが1本。
雨が上がった。
時刻は午後6時40分。
国道56号を須崎から四万十町に向けて走らせる。
七子峠に差し掛かった。
眼下に見える久礼の町の東の空の彼方が、
少しだけ赤い。
35ミリレンズでは届かないほど、
小さな夕焼けが、
東の空にほんのり。
ファインダーをのぞき、
妻にピントを合わせていると、
垂直に赤い線が、現れた。
夜の色に染まり始めていた雲が、
瞬く間に太陽の赤い世界に塗り替えられていく。
太陽の位置は真逆の西の彼方。
こんな方向に現れるはずもないのに、
線は、まるで光柱のように天に向かって、一気に伸びていく。
赤い柱が、天空に架け橋を描いた時、
赤い柱は、七色の虹へと変わった。
35ミリレンズでは、
入りきらないほど、
大きな虹が、東の空に1本。
昨日からしとしとと降り続いていた雨もひと段落した午後。
紫陽花が、咲いていた。
ほんのりと薄い紫と
青く濃い紫と
赤の混じった紫と
紫色って、不思議な色
そんなことを思いながら、
高岡神社の鳥居をくぐって、
柏手を打った。
あ、ちゃんと二拝二拍手一拝したっけな
「羊の歌」。
加藤周一の名著をいまだからこそ、読もうと思う。
明治から大正、昭和へと、日本が戦争への道を進んでいったあの時代を語った羊の歌。
恥ずかしながら、まだ読んだことはない。
何度か書店で本を手にしながら、「昔のことをいまさら…」と躊躇していた。
そこにたまたま一昨日、大学の同級生で、現在大学の教壇に立つ友人がFacebookに投稿していた一文を目にした。
「明日の講義のコメントに、年寄りが護憲派で、若者はちゃんと選挙に行っても憲法を変えれないなどと書いてあった。
いゃぁ、もう返答するのにうんざりする。仮に憲法がここ十年ぐらいで自民党のブラック憲法に代わって、その結果しっかりと戦争の泥沼やら国民の奴隷化による疲弊が出るのは十五年ぐらいだろうか。
我が八歳の息子がそのひどい未来を体験するのだろうか。」と。
さらに、
「明日はもちろん淡々とワイマールからナチスへの流れを話すつもりだ。憲法を失効させ、それを矮小な民族憎悪で昇華させる卑屈な人間像は今の日本人とそっくりだということを」と結んでいた。
ワイマールからナチスへの流れが、今の日本とよく似ているという。
ならば、日本の大正から敗戦までも、今の日本とよく似ているのではないか?
そう指摘する人たちも多い。
歴史は、いまを生きるためにある。
歴史は、未来をつくるためにある。
「羊の歌」を読もう。
「八月十五日」の章で終わる 羊の歌を・・・
上の写真は、広島平和記念公園にある「禎子の像」。
下の写真は、子どもたちの祈りを込めた灯篭が並ぶ八月六日の原爆ドーム。

高知県西部には、世界に誇れる美しいロンクビーチ大岐の浜がある。
僕も何度もその美しさに魅了され、写真を撮りに行ったり、キャンプをしに行ったりした。写真は、お遍路道にもなっている大岐とお遍路さんと、満月の明かりに照らされる大岐。
このすぐ近くに、メガソーラーの建設が計画されているらしい。
僕の友人も含めて、地元では計画の賛否を巡って騒然となっている。
そんななか、メガソーラー計画主の息子で、宿泊温泉施設「海癒」の経営者が、自身のブログでメガソーラー計画について語った。
計画の是非の判断材料にしようと、ブログを覗いたら…
おい!なんだこの親子涙物語は!!書いてることがあまりに陳腐。
話し合いの場を!と書きながら、もう止められないと牽制する姑息さ。
海癒さん、もうちょっとまともなこと書けませんかー?早急に計画の全面開示、環境影響評価の実施、地元説明会の開催をすべきです。
http://b.kaiyu-inn.jp

霧の窪川
日の出前、東の空も田んぼもうっすらと朝焼け。
気温13度。6月上旬とは思えないほど肌寒い。
霧の向こうに太陽が登ってきた。
キラキラと輝く稲。
まるで蕎麦畑と見間違うほどに、稲が白く染まる。
よく見ると、小さな朝露が太陽に反射してきらめいていた。
四万十町仁井田や東又周辺の米は美味いと言われる。
その理由は、寒暖の差と霧と朝露が生み出しているのだろう。