歴史と旅と少しのグルメ

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群馬ぶらり旅(前橋敷島公園:萩原朔太郎記念館、浄水場つつじ)

2012年05月04日 | まち歩き

連休後半、昨日は雨でしたが、今日は午前中は晴れ間に恵まれました。そんな中、前橋市敷島公園隣接の浄水場を一般開放に行ってきました。毎年ゴールデンウィークの5月3~5日に、敷島浄水場の一般開放をしています。
場内には、樹齢170年を越える久留米ツツジをはじめ、約40種、370本の色とりどりの美しいツツジが鑑賞でき、普段公開していない水道施設も見学もできます。今年は、先日ご紹介した館林市のつつじが岡公園を始め例年より遅れ気味ですが、太陽の日を浴びて咲き誇る木が見学者の心を和ませてくれました。このあと、隣接する前橋バラ園に行きました。バラの時期は5月下旬ですが、前橋が誇る詩人萩原朔太郎の記念館に立ち寄りました。萩原朔太郎は前橋に生まれ、40歳までこの地で過ごしました。北原白秋を師と仰ぎ、室生犀星を生涯の友とし、その自らの心の叫びをありのまま作品に口語体で表したことから日本近代詩の父と言われています。作品は、「月に吠える」「青猫」などをはじめ、地元前橋の利根川、敷島公園などを題材とした詩も多数遺しています。私は前橋出身のため、身近な場所が多く読まれ、同じ風景を見ているのに感情豊かで地元への愛着と反目の入り交じった感情を詩歌にぶつけられるその感性には驚嘆させられます。バラ園には、月に吠えるを出筆した書斎を始め、離れ、倉などが移築されています。

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前橋市民においしい水を供給している敷島浄水場。5日まで一般解放しています。

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少し早めですが、浄水場ができた80年以上前に植樹されたつつじが咲き誇っていました。

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前橋バラ園内の萩原朔太郎記念館。前橋の町中にあった生家から移築しました。

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近代詩の金字塔「月に吠える」を出筆した書斎も保存されています。