信州山里だより

大阪弁しか話せないの信州人10年目。限界集落から発信している「山里からのたより」です。

牛バラ肉『国内産』

2011年10月06日 23時52分53秒 | Weblog
2011年10月06日(木)記

ここ長野の北部(北信地域)は昨夜丁度7時からずっと地震で、有感で昨日は9回、今日も8回起こっています。ほんとに気味悪いです。

さて、今日は1週間ぶりに町に出ました。
連れ合いが、髪を整えたいけれど運転がまだ無理なので、行きつけの美容院がある長野駅前までアッシー君で出て行った、という訳です。

待っている間、近くにあるJR系列のスーパー(『新鮮市場』だったかな)を覗いたのですが、まあそれぞれの店独特の雰囲気ややり方があるものだと、つくづく感じました。
特に気になったのは生鮮食料品で、商品名に続いて○○産と表示するようになっているのですが、この店では『国内産』との表示だけ。法律に違反しているわけではないのですが、『長野県産』『群馬県産』のような表示を見慣れている私には、東電の原発事故の後だけに、かなり気になりました。

なぜならこれまで耳にタコができるほど「直ちに健康に影響がない」と聞かされ、学者連中からは「○○シーベルトまでは大丈夫」「ここの野菜や肉、魚は食べても安全」、はては不安を持つ母親が給食を拒否して弁当を持たせていることに対しての批判や、「非国民」のような中傷をしているけれど、マスコミは報道しないけれどすでに福島の子供たちに甲状腺の異常が認められたではないか。それもまだ6ヶ月しかたっていないのに。

「風評被害」を起こすといわれようと、子ども達を守るためには徹底した検査と安全を確認したもの以外、与えてはならないのだ。それを「地元産のものを」という美名の下に放射能を浴びた福島の子ども達に福島産を与えることは、いいことなのか。
風評被害を起こさせた加害者は東京電力であり、国策として推進した自民党・公明党であり、真実を報道しないマスコミであることを、私達は決して忘れてはならないと思う。

自ら生き延びようとし、そして次世代に引き継ごうとするのが『命』というものであり、従って不安なものを避けるのは『命』としては当然の働きだし、それを無意識に感じている母親が子ども達に「安全なもの」を食べさせたい、というのは当たり前の行為です。
こうして頑張っている母親達を助けバックアップするのが健全な社会の働きといえるのだけれど、わたくしたちの社会はやはりおかしな方向に向かっているように思える。

「100℃以下になった」という報道でなんとなく安心してきている私達ですが、いまだにフクシマから放出され続けている放射能のことを考えると、いま早急に求められるのは、スーパーなどで売られている食品への「ベクレル」表示だろう。

チェルノブイリの事故が起こったとき、幼い娘2人を持っていた当時の職場の同僚は、イタリアから輸入したパスタを「怖いから」といってすべて廃棄したことを思い出す。
彼は異常だったか、正常だったか?

子ども達を守る。

『命』のバトンタッチを、私達はきっちりとしていかねばならない。
これは、どんな世代の人間達にも課せられた「尊い義務」なのだ。