信州山里だより

大阪弁しか話せないの信州人10年目。限界集落から発信している「山里からのたより」です。

農業委員会委員選挙人名簿登載申請書

2011年01月05日 01時17分52秒 | Weblog
2011年1月4日(火) 記

今日は1月4日、今日が仕事始めのところも多いかと思います。
私は昨日が新年の初出勤でした。
そして今日からリンゴの仕事始め…というつもりだったのですが、物置を片付け始めると片付けることが多くて(ということは、乱雑であったということ)、結局日没になってしまいました。

こちらは2日の朝に薄化粧程度の積雪があったのですが、それっきりで全く雪は降りません。もっとも日中でも低温注意報がでているので、北斜面や影のところでは消えないどころか、凍ってしまっています。でもわが地区の周囲には結構雪が積もっていて、30分も車で走るとスキーはOK。山に囲まれている地域は気象もバラエティーに富んでいて、誠に面白い。台風の風もないし、桂三枝さんじゃないけれど「信州移住にいらっしゃい!」

今朝8時、うちのオカンが出勤する時に言った言葉。
「今日は温かいね」
実はこのときの温度は-4℃。寒暖計を見せると「ほおー、大阪の寒さとは違うわ」なんてのたまう。
この超寒がりのポコペンもやっと信州の寒さに慣れてきたかと、少々嬉しくなりました。

さて、役所も今日から動きました。
で、さっそく明日の5日までに提出しなければならない書類が1つ。それは
『長野市農業委員会委員選挙人名簿登載申請書』というもの。つまり農業委員会委員選挙の選挙権を得るための申請書というわけです。



この申請書には耕作面積が何アールあるか、60日以上耕作しているか、を記入した上で、市役所の支所に提出します(正確に書くと、市農業委員会を経由して市選挙管理委員会に提出、ということになります)。
そして農業委員会で申請人(つまり私)に農業委員の選挙権を与えていいかどうかを審査し、その意見を選挙管理委員会に連絡するということになります。


昨年の12月中旬、この書類を郵送で受け取った時、感無量の思いがこみ上がりました。
それは、6年目にして初めて受け取った── つまりやっと一人の農家として認めていただいた、という嬉しさとともに、忘れかけていたあの時の地区農業委員さんへの深い感謝の念を思い出したからでした。

都会では農業委員の役割について批判的な意見が多いのは、私も農地付き農家を購入する際の大きな壁となっていたため理解できるのですが(従って民主党小沢さんの土地登記について問題化しているのは、彼をおとしいれるために仕組まれたものと断言できます。大マスコミの罪は重い)、実際に農村に入ってみるとこの見方はやはり都会という強者の目線だったことを実感し、その役割を知らなかったとはいえ、いま私は少々反省もしています。
都会を知り、農村を少し知ってきた私は、これからも「私の意見」をこの『信州山里だより』で発信し、皆さんの正しい認識のための一助になるようにしたいと思います。

それにしても私自身、「農家」としては大いに不誠実であったことを受け取った一通のこの申請書によって自省させられました。そしてここに来た時の気持ちに立ち返り、今年からは真剣に取り組まねばと思った次第です。
従って、今回は自戒の意味も込めて選挙人名簿への登載申請はしないことにしました。来年は堂々と胸を張って申請できるようにしたいと考えています。

追伸
 そうですね、私が入ってきた時の状況のお便りはまだでしたね。移住する時にA農業委員さんへ挨拶に行ったときのこと。県からの視察。農業委員会での口頭質問というか査問と言うか、そんなこと。次期農業委員のBさんのひとかたならぬ助言や助力。Bさんには今も深い恩を感じていること。JAの農業指導員さんにももちろん。
そうだ、そうだ。この申請書が送られてくるようになるまでに、随分みなさんのお力を頂いていたのだった。思い出した。
こんなこともお便りする必要がありますね、私自身が忘れないためにも。