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※症例は患者様の同医済み.

知られざるナイチンゲールの恐怖

2011-05-12 19:44:48 | ブレイク
今日は看護の日ということで、みなさんの知らないナイチンゲールを書いてみたいと思います。
ナイチンゲールと言えば、白衣の天使というイメージで、世界で知らない人はいないくらいの歴史上の人物だと思います。
しかしナイチンゲールという同じ名前のスズメ目ヒタキ科の鳥がいて、こちらの方は全く逆なのです。
百科事典には、「民間信仰では〈墓場鳥〉と称されて,死と結びつけられている。南ドイツでは病床にある病人にナイチンゲールは歌をうたいながらおだやかな死をもたらすとか,窓をつついて異国で死んだ者のことを告げ,家の近くで鳴いて,その家の凶事を知らせるといわれる。」と書かれていました。
死に立ち会うという意味では共通点もありますが、やはり最後はやさしい看護師さんでも鳥でもなく自分の家で家族に看取られたいものです。
怖いナイチンゲールの話しはここまでです。
ナイチンゲールを白衣の天使と言いましたが、看護師さん達の仕事は実際はそんなきれい事ではありません。文藝春秋7月号では、ホスピスで働いていた看護師さんが定年でやめてそのホスピスで生涯を終えたという話しが出ています。C型肝炎に感染し肝硬変から肝癌で亡くなったそうです。ウィルスは、激務の中、数え切れないほどの輸血処置を行なっていて感染されたということでした。ナイチンゲール自身も、晩年は慢性疲労症候群で病床の日々を送ってました。
また「救急救命病院24時間」とか、かっこいいですが、そんな仕事についている看護師さんもごく一部です。ほとんどは、激務の中、わがままな患者にありったけの愛想をふりまき、疲れて無口になると罵倒されて、さらに経験未熟な医師のプライドを傷つけないようにしながらスムーズに仕事を運ばなければならず、最後は夜勤で自律神経失調となり大病を患ってしまう、実に割の合わない仕事です。
そういう理不尽な環境に囲まれていても、頑張れるのは、一人でも、自分を必要とし感謝してくれる患者さんがいるからだと思います。
この世の中で心を開いて感謝される仕事はそうはありません。

ナイチンゲールの名前がナースだけでなく、全世界の人に埋没することなく知られ続けているのは、看護の精神論だけでなく、統計学、病室設計と医療全体に影響を与えたこともあります。
また自然治癒力に関してもナイチンゲールの(看護覚え書)は、薬物のみに頼らない自然の理を説いた名著なので、東洋医学を学ばれている方は一読していただきたいです。


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