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生きて手何がつらいかというと、"痛み"ではなかろうかと思います。
帯状疱疹などの神経痛は人によっては夜も眠れないこともありますが、日がたつにつれて徐々に痛みは軽くなってきます。
しかしそれからまた痛みが出てくる場合もあります。
例えば「耳ヘルペス」は急性期を過ぎると徐々に軽くなってくるのが普通ですが、後遺症のように長く患う場合もあります。そうなると毎日のようにロキソニン(鎮痛薬)を服用しなければなりません。
主治医が懸念されるのが副作用で、高齢者の場合は特に注意して観察されてます。
鍼灸治療を実施している医療機関では医師が鍼灸治療をオーダーされることがあります。
鍼灸治療の方針としては、薬物併用による鎮痛でなく、減薬しながらの鎮痛ということになります。
まず耳介の痛みは、急性期はとっくに過ぎているので、血流改善とリンパ疎通から考えます。しかし、耳針治療(耳ツボ(ではないので、耳に直接針を刺入することはありませんし、少し触れただけでも痛がる疼痛なので、局所の治療はできません。耳周囲も同様で疼痛域値が低下してます。現代医学では局所の、トリガーもありますがこのような状態では難しいと思われます。かと言って鍼灸も同様です。しかし東洋医学でというか鍼灸治療では離れた部位に治療点を取り、狙った患部の治療をするので、このような状態でも問題はありません。
実際は患側の前弯橈側に治療ポイントとして鍼灸刺激を行います。
使用する経穴は後述しますが、初回の治療で夜の睡眠には影響のない痛みにまで減るということは珍しくありません。
しかし、鎮痛時間は個人差がありますので数回の治療が必要となります。
ウィルス性の急性期の痛みに積極的に鍼灸治療を行う先生もいらっしゃいますが、慢性化する痛みには鍼灸治療が特に有効なので、薬を飲みたくないという方には第1選択だと思います。
【補足】
この他にも耳介の痛みを伴う疾患がありますが、医療機関へ精査を依頼する場合耳鼻科以外のものもあるので勉強しなくてはなりません。
[ハント症候群]でも耳介の痛みを伴う場合がありますが神経内科の疾患でもあります。だいたい顔面神経麻痺を伴ってます。
耳を引っ張って痛みが増悪する場合は、[[外耳炎]の可能性が強いので耳鼻科になります。
耳介の痛みで湿疹がある場合は皮膚科とも思いますが、"外耳道湿疹"からの連続した症状の場合もあるので、これも耳鼻科領域です。
結局、"耳介の痛み=耳鼻科"と考えたほうが無難みたいです。
【臨床ノートより】
使用経穴
合谷.手三里.曲池.風池.聴宮.翳風。