シネブログ

このブログは映画に関する記事を書いています☆

『オリバー・ツイスト』

2006年11月13日 23時56分02秒 | 映画レビュー
製作年度:2005年
製作国・地域:イギリス/チェコ/フランス/イタリア
上映時間:129分
監督:ロマン・ポランスキー
製作総指揮:-
原作:チャールズ・ディケンズ
脚本:ロナルド・ハーウッド
音楽:レイチェル・ポートマン
出演:バーニー・クラーク 、ベン・キングズレー 、ハリー・イーデン 、ジェイミー・フォアマン 、エドワード・ハードウィック
オススメ度:★★★☆☆

ストーリー:
19世紀イギリス。9歳になり、救貧院へと連れて来られた孤児のオリバー・ツイスト。しかし夕食の席でおかわりを求めたばかりに委員の怒りを買い追放処分に。その後葬儀屋の主人に一旦は引き取られるが、ここでも理不尽ないじめにあったオリバーは、ついに家を飛び出し70マイル彼方にある大都会ロンドンを目指す。そしてようやく辿り着いたロンドンでオリバーは、フェイギンが束ねる少年スリ団のリーダー、ドジャーと出会い、彼と行動を共にするのだが…。

コメント:
この映画に関しては、劇場CMやTVCMを観ただけではいったいどういった内容なのかわからない…。雑誌を読んでもいまいちストーリーが読めない…。観る前まではそんなイメージの強い作品です。

実際観てみた感想を一言で言ってしまうと

「はい、普通の人間ドラマですww」

確かにこの映画はCMだけでは紹介しきれません。
ストーリー的には大きな波もなくほぼ淡々と進んでいきます。

ただこの映画ですごいのは19世紀ロンドンを見事に再現したこと。
当時、孤児になってしまった子供たちがどのような生活をしていたのか?そして生きていくためには何ができたのか?そういった時代背景がうまく描かれていました。
さすが制作費80億円をかけただけのことはあります。

俳優陣もなかなか見事でした。
フェイギン役のベン・キングスレーはサーの称号を持つ名優だけあってすばらしいの一言です。役柄的には悪だけど根は人間味があってとても優しい役を完璧に演じていました。
子役のバーニー・クラークとハリー・イーデンも今後が期待される俳優ですね。

『スタンドアップ』

2006年11月13日 23時37分08秒 | 映画レビュー
製作国・地域:アメリカ
上映時間:124分
監督:ニキ・カーロ
製作総指揮:ヘレン・バック・バートレット 、ナナ・グリーンウォルド 、ダグ・クレイボーン 、ジェフ・スコール
原作:クララ・ビンガム 、ローラ・リーディー・ガンスラー
脚本:マイケル・サイツマン
音楽:グスターボ・サンタオラヤ
出演:シャーリーズ・セロン 、フランシス・マクドーマンド 、ショーン・ビーン 、リチャード・ジェンキンス 、ジェレミー・レナー
オススメ度:★★★★☆

ストーリー:
離婚して故郷の北ミネソタに帰って来たジョージー(シャーリズ・セロン)は2人の子供を抱え給料の高い鉄鉱山で働くことを決心する。しかし、その職場には想像を絶するような男性社員からの嫌がらせが待ち受けていた。

コメント:
テーマが”セクハラ”というだけあってとても重い内容です。
観ていてとても辛い、でも現実にあった話なんですよね。
この映画のように現実に立ち向かう人がいなかったら現在のような社会はないのかもしれません。
セクハラという目を背けたくなるような内容だけど見る価値アリです。
勇気や力をもらえるし、人間として改めて考えさせられる映画です。
監督を務めたのが女性だったというのも良い作品に仕上がった要因だと思います。

『父親たちの星条旗』

2006年11月13日 22時20分55秒 | 映画レビュー
製作年度:2006年
上映時間:132分
監督:クリント・イーストウッド
出演:ライアン・フィリップ 、ジェシー・ブラッドフォード 、アダム・ビーチ 、ジェイミー・ベル 、バリー・ペッパー 、ポール・ウォーカー
オススメ度:★★★★★

ストーリー
太平洋戦争末期、硫黄島に上陸したアメリカ軍は日本軍の予想以上の抵抗に苦しめられ、戦闘は長引き、いたずらに死傷者を増やす事態に陥っていた。そんな中、擂鉢山の頂上に星条旗が高らかに翻る。この瞬間を捉えた1枚の写真が銃後のアメリカ国民を熱狂させた。星条旗を掲げる6名の兵士、マイク、フランクリン、ハンク、レイニー、アイラ、ドクは一躍アメリカの英雄となるのだった。しかし、その後祖国に帰還したのはドク、アイラ、レイニーの3人だけだった。国民的英雄として熱狂的に迎えられた彼らは、戦費を調達するための戦時国債キャンペーンに駆り出され、アメリカ各地を回るのだったが…。

コメント
「ミスティック・リバー」「ミリオンダラー・ベイビー」の巨匠クリント・イーストウッド監督が、太平洋戦争で壮絶を極めた硫黄島での戦いを、アメリカ側、日本側それぞれの視点から描く2部作の第1弾。
たとえ映画だからと言ってストーリーに脚色を与えず、ありのままの真実をドキュメンタリーとはまた違ったリアル感で作り上げてしまうところがイーストウッドのすごいところ。
本来アメリカが製作した戦争映画は、決まってアメリカ人が正義のように仕上がっている作品が多いが、本作はそのように思わせる場面が一度もないと思う。
戦場に行った者…行かなかった者…の立場の違いがとてもよく伝わってくる映画でした。
本編には硫黄島上陸のリアルな映像が含まれており、戦場の様子が怖いほど伝わってきたということが、さらに物語への感情を高ぶらせてくれたと思います。
とにかく一度は観てみるべき映画だと思います。

エンドロールが終わってから12月に公開の『 硫黄島からの手紙』の予告編があります。
こちらもかなり期待できそうな感じですね。