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呂先生の中国語ブログ

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中国語会話の速成習得について

2011年01月19日 | 中国語の学習・試験

中国語に限らず外国語の習得については、誰でもより短期間で効率よく身に付けたいと願っていると思います。それにもかかわらず、多くの人がその願いを未だに持ち続けているのはなぜでしょうか?

ただ漠然と「話せるようになるまで」と考えると、習得しようとする事柄に際限がなくなってしまい、その結果、

「覚える・練習することが増える」
        ↓
「時間が想定以上にかかる」
        ↓
「時間をかけた割には話せない」
        ↓
「モチベーションが下がる」

という循環になりがちです。今回は、「短期間で効率よく身に付ける」=「いろいろな場面で最低限の意志疎通ができる」、という前提でお話をさせて頂きます。

「忙しくて時間がないので、最低限のコミュニケーションができれば良い」場合、(1)用途を絞り込んで、(2)一つの用を足すのに一つの表現だけ使えればとりあえず良い、という発想も必要ですね~

言葉というのはコミュニケーションツールのため、人間と人間がより良く分かり合うために、同じ事柄でも複数の方法を使って、感情表現を豊かにしたり、微妙なニュアンスの伝達をしたり、強調する点を変えたりする機能を持っています。

一つの用を足すために、通常、「このような言い方」も「あのような言い方」もありますね~そうすると、知らず知らずに「あれもこれも覚えなければ」ということになり、結果として「いろいろな場面で最低限の意志疎通ができる」という目標から遠ざかってしまいます。まるで部屋の大掃除をするときに、あれもこれもなかなか捨てられなくて、全然部屋の中が片付かないという状況に似てますね~

中国語の速成習得を目指すのであれば、一つの用を足すのにとりあえず「このような言い方」だけを現場で話せるようにして、後は保留にしておくという選択も必要ですね~例えば、速成コースでは、10個の用をそれぞれ3種類の表現を使って足すというスタイルではなく、それぞれ最低限の表現しかできませんが、30個の用を足すことができるようにするというスタイルを取ります。

また今度、中国語をゼロから始めた場合、どれくらいの短期間でどれくらいの会話意志疎通ができるのかについて、お話したいと思います~

一言中国語
动机(dòng jī)→モチベーション
最低限度(zuì dī xiàn dù)→最低限
语感・语气(yŭ găn ・yŭ qì)→ニュアンス

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (カマー)
2011-01-20 10:38:24
こんにちは。
いつも楽しく読んでます。

ニュアンスの違いというトコで、
「~吗?」で尋ねる時と「~是不是~?」で尋ねる時と気持ちの違いはあるのかな~なんて思ってます。

お時間ありましたら、教えてください。
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Unknown (呂先生)
2011-01-20 19:49:06
A「是~吗?」B「~是不是~?」はテキストによって区別していませんが、中国語研究者の本を見たところ、Bの反復疑問文は用法によって聞手の疑いがAより深く、不信感のニュアンスを伝える場合があります。

ご参考まで宜しくお願いします。
返信する
Unknown (カマー)
2011-01-21 10:17:56
ありがとうございました。

勉強になります!
またよろしくお願いします。
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