「上海」をピンインで読むと「shàng hăi」と読みます。中国語では「上」は第四声、「海」は第三声です。日本語では「シャンハイ」と読みます。日本語読みでは「ジョウカイ」と読むべきところですが、中国語を学習したことがなくてもほとんどの人がそれなりに読めてしまうので、不思議な単語の一つです。
中国語の「shang」と日本語の「シャン」は明らかに違う発音ですが、日本語の「シャン」は上から下げ方向で読む感じのため、中国語と同じように第四声に聞こえてきます。
それでは、中国語の初学者が「上」は第四声だと最初から知っているかというとそうではありません。事実、「上」の感じだけを取り上げて、「中国語では何声ですか?」と聞いても、「まだやっていないので分かりません」という答えが返ってきます。
上記の事例から分かることは、「上海」を即座に読む場合、「shàng」を第四声と意識しているわけではなく、「上海」という言葉を通じて自然と身体に染みついてしまったわけです。会話をするときには、いろいろな単語についてこのような状態に引き上げることが重要ですね~
それについての唯一の方法は、中国語の音を音として理解するための、繰り返しのトレーニングしかありません。(具体的にはヒアリング、シャドウイング、リピーティングの練習など) その都度、音を漢字やピンインに置き換えて声調を考えながら話せば良いのでは?という考え方もありますが、残念ながら反応速度の低下により実際のコミュニケーションが成り立たないでしょう~
それでは、マスターしたはずのある漢字の発音について、前後の文字の組み合わせが異なると、とたんに正しく発音できなくなってしまうという経験はないでしょうか?次回は、そのメカニズムについてお話したいと思います。
一言中国語
替换(tì huàn)→置き換える
构造(gòu zào)→メカニズム