忘れ物

2004-11-30 14:57:39 | 物語
パパの職業は大工さんです。
画像は墨壺といいまして、
木材などに印をつけるための道具です。

初めて墨壺を使うところを見たときは感動しました。
糸を引っ張ると墨が滲みて糸口から出てきます。
それを印のつけたい木材の先に差します。
糸の緩みを巻き取り指でつまんではじくと
木の表面に直線がパシッとつくんです。
昔の人の知恵なんですね~凄いですよ。

今はもう墨壺は使ってません。
今はもっと軽くてコンパクトなマーカーを使います。
風情もへったくれもないですけどね。

その墨壺ですが
奈良の東大寺正門の南大門の梁から発見された話があります。
南大門は平安時代に大風で一度倒れたので
今の門は鎌倉時代に再建されたものです。

映画「みんなの家」の中にその話が少し出てきます。
“南大門を建てた大工が自分が建てた証拠に忍ばせておいたんだ。
 でもそれを知ってるのは神様と大工自身なんだ。”

それともそそっかしい大工が忘れてきたのか・・・
でも大工にとって墨壺は三種の神器ってほど大事なもの。
やっぱりわざとでしょうかね~

大工と神様、あともう一人(一体?)仁王さん(金剛力士像)のみぞ知るですね。

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1 コメント

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墨壷、すてき♪ (りりあん)
2004-12-01 00:03:40
大好きなんです。こういう道具。

『みんなの家』この間見たんだけど、

ながら見だったから、南大門の墨壷の話は

記憶に残ってませんが、証拠の品か忘れ物か、どっちなんだろう? 

こういう話も大好きです。



奈良に有名な宮大工さんがいますよね。

昔、TVのドキュメンタリーで見たんだけど、

あれは法隆寺だったかなぁ・・・

百年後の塔の姿を考えて修復工事をしているという話に感服しました。

南大門の仁王像の修復のドキュメンタリーも

しっかり見ましたよ。

日本が誇れる「匠の技」。すばらしいです。
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