『ウォンテッド』を手掛けたロシアのスタジオがVFXを担当し、2008年に実際に起きたロシアとグルジアの紛争をテーマに描くSF戦闘スペクタクル。戦地に残る息子を救うため、激戦地へと乗り込むシングルマザーの奮闘と共に巨大ロボットも飛び出す驚異のバトルを映し出す。監督を務めるのは、ロシアの俊英ジャニック・フェイジエフ。ロシア軍の全面協力による実際の兵器を使用した迫力の戦闘シーンや、親子の情に触れる物語に心奪われる。
2008年8月8日。5歳のチョーマ(アルチョム・ファディエフ)は、別居中の父親に会うため単身モスクワから南オセチアを訪れていた。久々の対面もつかの間、突然侵攻してきたグルジア軍の攻撃により父親は亡くなってしまう。一方、母のクセーニア(スヴェトラーナ・イワノーワ)は、チョーマが戦闘の最中に一人取り残されたことを知り、南オセチアへと向かう。
戦地に取り残された子供を母親が助けに行く物語と言えばそれまでだが、戦闘シーンは生々しい。そして、息子の妄想と現実が絡み合って、不思議な世界を描く。2時間以上の長作。
おすすめ度 ☆☆☆
原題: AVGUST. VOSMOGO/AUGUST. EIGHTH
製作年度: 2012年
監督: ジャニック・フェイジエフ
上映時間: 132分
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