ルイスと映画泥棒

中国・韓国映画を中心に毎日観た映画の感想を記録。おすすめ度を☆で採点、☆四つ以上は必見の映画。

上海は「渾沌」の魅力

2006年07月28日 | 上海
【街並み】

街中が高層ビルで埋めつくされて超近代的な面もあるし、一歩通りを外れると、昔ながらの情緒溢れる中国がある。六本木に負けないお洒落なスポットと歴史的なスポットが混在するのだ。具体的に言えば、浦東のグランド・ハイアット上海に行けば、日本人でも度肝を抜かれるだろうし、豫園商城では約450年前の中国がそのまま残っている。また、上海が他の都市と異なる点は、租界時代があったことだ。アヘン戦争後、怒濤のごとく押し寄せた外国勢力の数々。フランスやイギリス、アメリカに加え、日本までもが、上海の街を蹂躙したのは20世紀初頭だ。そんな租界時代の各国の建物が息づく街なのである。最近、そんな建物がどんどんリニューアルされている。外灘にある建物「外灘3号」とか「外灘18号」は、外観は残して、内部がお洒落なレストランやスパやギャラリーに変身している。レトロとモダンが溶け合い独特の魅力を創っているのである。

【物価】

日本と比べると物価は安いが、物によっては高いものもある。ホテルや新天地などのカフェでのコーヒーは600円もする。車なども高いと聞く。概して、贅沢品に高いものがままあるようだ。しかし、他は安い。タクシーは市内なら大抵は10~20元で行ける。(1元は13円ぐらい)また、食事も安い。外国人をターゲットにするホテルやレストランは日本と変わらないところもあるが、現地の人が行くレストランや食堂の安さときたら、驚く。贅沢しなきゃ、10元でお腹一杯になるだろう。ラーメンなら4~10元といったところだ。小龍包も1皿3~4元である。

【共産主義】

中国は共産主義の国である。平和ボケした日本で暮らしていると、忘れてしまいがちになる。日本では考えられない過酷な面もある。例えば、戸籍の問題である。上海で生まれた人は「都市戸籍」である。地方から出稼ぎに来ている人は「農民戸籍」であり、区別される。「農民戸籍」の子供は、学校にも行けない現実がある。最近は無許可の小学校が「農民戸籍」の子供を受け入れている。そんな小学校が上海だけでも200程ある。今、上海の平均月収は5万円前後である。外資系の高級サラリーマンは月収100万円超というリッチもいれば、出稼ぎ「農民戸籍」の人は1万円稼ぐのが精一杯だろう。それも、上海の現実である。

【アートの溢れる街】

最近の上海は、街にアートが溢れている。しかも現代アートである。工場や倉庫がリニューアルされて、アートスペースに変貌している。蘇州河沿いの工業地帯にギャラリーやアトリエが急増してきている。上海のアートシーンは、今、熱い。

上海の魅力、少し解ってもらえたかしら。
まだまだ、書きたいけど、また今度ね。ちゃお! ルイスでした。

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