みんなしてなんじょにがするべ!

今なすべきは意見を持ち発言すること。どうも心配な雲行きのこの国、言うべきことを静かにしっかりと言い続けたい。。

難民危機 よく伝えたNHK

2016年02月29日 | 憲法守るべし
昨夜9時から放送されたNHKスペシャル「今世紀最悪の難民危機 奔走する日本人女性!密着!命救う壮絶現場 決死のボートに子どもが」に胸が痛くなった。この頃のテレビ番組名はやたらと長く、仰々しいくせに中身がないものが目立つが、この番組はこれだけ長く書かなければならない十分の理由があった。
21世紀になってまだ20年経っていないのに、〝今世紀最悪〟と表現せざるを得ないシリア難民問題の深刻な様子がしっかりと伝わった。取材に関わった人々の並大抵ではなかったろうご苦労に敬意を表さなければならない。

たぶん、今世界中で最も困難な仕事をしている組織の一つは、国連難民高等弁務官事務所にちがいない。シリア難民支援は、もう限界を通り越していると言っていたが、その最前線で、それでも必死に働く日本人の方々を誇りに思うと同時に、破壊されたシリアの街が映し出され、子どもを含む多数の国民が死傷し、ボートで決死の脱出を図らなければならない悲惨な映像を見れば、誰もが今すぐ停戦して国の復興のため協力すべしと思うはずなのに、そうならないことに怒りを覚える。難民の少女が「天文学者になりたい。勉強したい」と語り、日本人女性スタッフが「それは素晴らしいことよ」と励ましていたが、傍らの親は涙を拭きながら「それはかなわないこと」とつぶやいていた。

まもなく東日本大震災・津波からまる5年。地震や津波は人間の力で防ぎようがないが、戦争や紛争は人間がとめることができる。ところが、周辺の国々、さらには米ロなど大国が、それぞれの利害に絡んでいずれかに肩入れして武器供与をし介入していることが、いっそう解決を困難にしている。
やっと政府側と反政府側は停戦に応じた。これを持続させながら、すべての紛争当事者に武器も資金も人も渡さない国際的な取り決めをすること。そのために日本政府は主体的に、積極的な役割を果たさなければならないと思うのだが、国際間の紛争に対してまず軍事同盟、武力で対処しようとしている安部政権にはできないことだろう。
集団的自衛権や自衛隊海外派兵の口実にペルシャ湾の機雷除去を大げさに宣伝した首相だが、中国や北朝鮮の〝脅威〟を煽って、軍事予算を5兆円超まで増やしたり、ミサイル防衛システムに2兆円もかける分を削って、中東地域の安定のために、シリア難民問題解決のために回す方が日本の平和と安全にはるかに役立つはずだと思うのだが。

最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
1人でも多く (からしだね)
2016-03-01 08:14:43
NHKのこの番組は見ていませんが、シリアの難民問題は本当に深刻ですね。日本に何ができるか分かりませんが、少なくとも有志連合で軍事協力することでないことだけは確かです。

昨日の国会中継を録画で見ていましても、軍事費を増やすよりもはるかに大切な問題が国内でも山積しています。1日でも早く、1人でも多くの人がそのことに気づいて、この国を変える力となって欲しいと思います。
返信する
yahooニュースからネトウヨを排除しよう (ネトウヨ退治)
2016-03-01 12:18:40
yahooニュースがネトウヨの巣窟になっている。
みなさん、yahooニュースからネトウヨを排除するためにリベラル書き込み&違反通知をしましょう。
返信する
Unknown (Unknown)
2016-03-02 19:14:09
>国際間の紛争に対してまず軍事同盟、武力で対処しようとしている安部政権にはできないことだろう

シリア難民をほとんど受け入れてない日本に「主体的に、積極的な役割」などできるハズがありません
難民受け入れに非常に消極的なのは安倍政権だけの話ではなく、戦後一貫した日本政府・日本国民の政策です
難民問題に主体的・積極的な役割をしたいのなら、安倍政権とは違って難民を受け入れようと主張しなければなりません
「金は出すけど難民は来るな」などという国が、どうやって難民問題で積極的な役割ができるというのでしょうか
返信する

コメントを投稿