みんなしてなんじょにがするべ!

今なすべきは意見を持ち発言すること。どうも心配な雲行きのこの国、言うべきことを静かにしっかりと言い続けたい。。

戦 争 法 と そ の 廃 止 に つ い て  その2-2

2015年11月25日 | 憲法守るべし
からしだねさんの知識の豊かさにまたびっくりしました。確かにプロバンス地方をめぐった時の写真です。日差しの温かい広場にテントを張ったお店が並んでいました。私は香辛料の種類が多いことと、並んだ彩がきれいだったので写したので布のことは全く関心なかったです。あらためて写真を見ると、香辛料よりも布の彩が全体を目立たせていますね!教えていただきありがとうございました。


(2)新「三要件で厳しく歯止め」という嘘

 衆議院・参議院の特別委員会で、合わせて220回以上審議が中断したり、答弁の撤回が繰り返された。戦争法(集団的自衛権行使)には、つじつまを合わせようと「嘘」をつかなければ説明することができない根本的な問題があるから、そうなったのは当然である。
 自民党・政府はこれまで、憲法9条をこれ以上曲げては解釈できないギリギリのところまで曲げて、「戦力は持てないが、自国が武力攻撃を受けた場合に行使される個別的自衛権はどのような国家も持っており、それを必要最小限の範囲内で行使する『実力』は戦力ではない」から自衛隊は合憲であると説明してきた。そして、自衛隊の「武力の行使」は、「三要件」つまり、①我が国に対する急迫不正の侵害があること、②これを排除するためにほかの適当な手段がないこと、③必要最小限の実力行使にとどまるべきこと、に該当する場合に限られるとしていた。国民の多くは、戦争を放棄し、交戦権を否認する憲法の下でも、「専守防衛の範囲内で」自衛隊を容認してきた。
 ところが、今回安倍政権・自公が、日本が攻撃されていなくても、他国への武力攻撃を排除するために武力を行使する集団的自衛権行使を「自国を守るため」と、憲法9条を乱暴に折り曲げて破壊した解釈を国民に押し付けようとしているところに戦争法の根本的な矛盾がある。このため、政府は整合性のある答弁ができずに、条文にないことをあるかのように説明したり、「詭弁・嘘の答弁」をせざるを得なかった。
 安倍政権、自民・公明党は、「新三要件」によって集団的自衛権行使に「歯止めをかけている」と言うが、例えばこれまでと同じく、「必要最小限にとどまるべきこと」を新三要件の一つにしているが、従来は「我が国への攻撃を排除するのが必要最小限度で、追いかけて外国の領土まで行かない」と、限界が明確に説明されていた。
 ところが、他国に対する攻撃を排除する集団的自衛権行使の場合には、「必要最小限」は戦闘の状況に応じて変わらざるを得ない。「必要最小限」などと限定された集団的自衛権行使はない。集団的自衛権は、海外で行使されることが多く、場合によっては外国の領土・領海・領空で行われることもある。いつどこで始まりいつ終るかも、アメリカが始めた戦争に日本政府がノーと言ったことがないような日米関係では、同盟国・米軍次第ということになる。
 まったく「歯止め」がないにもかかわらず、政府、自・公は「集団的自衛権行使は限定的で、戦争を防ぐ抑止力となる」と相変わらず嘘を繰り返している。