みんなしてなんじょにがするべ!

今なすべきは意見を持ち発言すること。どうも心配な雲行きのこの国、言うべきことを静かにしっかりと言い続けたい。。

威勢は良いが?自民党稲田政調会長

2015年03月06日 | 憲法守るべし
自民党稲田朋美政調会長は「朝日新聞は100人斬りも検証せよ」とも言っているようだが、これもまたおかしな発言だ。

従軍慰安婦問題での“誤報”を念頭に発言しているのは明らかだが、朝日新聞が報じた「吉田証言」は、研究者からは初めから疑問視されていたし、河野談話作成過程にも影響していなかったことは確かめられている。しかし、朝日が訂正したことで、それ見ろとばかりに「従軍慰安婦問題はウソだった」と彼女らは、この問題のすべてを否定しにかかっている。
この問題の本質は慰安所での強制=性奴隷にある。それは「吉田証言」が否定されても全く影響されないところだ。


稲田政調会長らは、「中国は南京で30万人が虐殺されたとウソを言っている、だから南京大虐殺なんて信じられない、それはなかったのだ。」と言い続けてきた。
確かに、30万人という数字の根拠は不明とも言われている。
しかし当時の文書や日本軍人の日記、目撃者の証言などからも、日本軍によって多数の中国兵捕虜や民間中国人が殺され、暴行されたことは明白である。その数は数十人という単位でない膨大な数であることも明らかである。おそらく万単位であることは間違いないだろうと思う。
もし、数十人ならなかったことにできるのか。数百人ならなかったとしてもよいのか。


稲田政調会長は、「100人斬りはウソだから南京大虐殺はなかった」と言い張りたいのだろうが、これまた白を黒と言いくるめようとするものだ。
なんにんも斬ったと自慢している証言もある。たとえ「100人」斬りは大げさな数字だったとしても、それで「南京大虐殺」が薄まるものではない。

こんな素人でも分かることを、政治家のしかも自民党政調会長という要職にある人物が分からぬはずはない。彼女らは、なんとしても美しい「日本を汚す」史実を消し去りたい、この一心でなりふり構わず言いがかりをつけているとしか思えない。
これまた東京裁判についての主張と同様、日本を孤立の道へと導く発言だ。