露の音 幽かな独り言

 
軌跡を見失わないよう
     追憶のよすがを
       記憶の欠片を遺したいのです

読み足りない

2024-04-07 21:32:35 | 日記


今が盛りと桜があちこちで咲いていますが

花見に足を延ばす習慣を持たないので

日頃滞りがちの読書を進めるため

家の中で静かに過ごしておりました


夜空に白が映える夜桜は好きなのですが

時機が合わないのでまたいつか


古い物語を読んでいました

19世紀はじめのある冷たく暗い日に

わたしが愛してやまない怪物たちが生まれた

その端緒ともいうべき物語たち

古めかしく、仰々しく

惨くて、恐ろしく、そして美しい

壮麗な幽霊譚


その流れを汲む前時代的で悪趣味な物語を

もっともっと読みたくなってしまいますし

現代に生まれた物語も読みたい

読めば読むほど渇きは募る

物語を読むだけで生きていられれば良いのに

などと夢想していまいます


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