３月７日(月)前原外相辞任

３月７日(月)前原外相辞任

前原外務大臣が外国人から違法な政治献金を受けていた責任を取って辞任した。日本は総理大臣もコロコロ変わるが、閣僚の辞任・交代はもっと激しい。中でも外相が頻繁に変わることは対外的に好ましいことではない。

外交交渉はお互いの信頼関係の上に成り立つ。その一方の当事者が次々に交代し、名前を覚えてもらう前に退場を繰り返したのでは、相手国は困惑するばかりである。トップは代わっても外交の一貫性は保たれると言っても、難しい問題を胸襟を開いて話し合えるまで信頼関係を醸成するには長い時間が必要である。

大国と言われる国の外相はよほどのことがない限り、政権が交代しなければ一人で押し通す。これが正常な姿だと思う。前原氏の辞任はやむを得ないと思う。今後国会で野党が菅首相の任命責任を追求することは必至であり、さらに政権運営は苦しくなる。

今朝の新聞によると、後任には松本外務副大臣などが取りざたされているようであるが、外国と互角に渡り合える実力を備え、かつクリーンな人物を選んで欲しい。でも今の民主党にそのような人材がいるのかなあ、はなはだ疑問である。