一カトリック信者(ジュゼッペ)の日々想い

聖ヨゼフを愛する一カトリック信者の日々を綴ったブログです。

おお生命よ!

2018-06-29 08:11:44 | 生命問題
大学での私の専攻は経済学だったのですが、ゼミは人口学でした。卒業論文は人口爆発の悲観論は神話であることと人口調整政策の間違いを指摘する内容でした。
当時の私のゼミの教授は人口学の権威で、60年代から数十年間、国連で人口政策の役職に就いておられた方でした。
実はしばしばゼミの中で私は教授と対立(議論)しておりました。今思えば若気の至りだった部分もありますけど(笑)
中国の一人っ子政策は国連が経済援助を人参にして押しつけたこと。以前の定説を覆して初期の胎児は基本的に人間としてみないことを定着させたこと。さらにアフリカで人口がこれ以上増えないように、避妊具の配布はもちろん、栄養剤と偽って子供が出来ないような体にする注射を打ったり、中絶を推奨したりすることです。これが人権を擁護するという国連のやり口なのです。
国連の人口会議の多くは反生命のメンバーによって牛耳られていました。避妊と中絶に反対したのは主にカトリック系とイスラム系だったそうで、当時は人口爆発によって地球環境は悪化し、飢饉によって多くの人が絶命するという理論が一般的になっていました。その中で公会議後のローマ教皇であるパウロ六世の「フマネ・ヴィテ」は時代に逆行したかのように迎えられました。
国連の会議の中カトリックの科学者の中には地球は200億人でも食料は維持出来ると発言した人もいました。
そこで私は論文に、人口爆発理論の中には、科学の発展が無視されていると書きました。なぜなら農業が発展すれば多くの問題は解決していきます。彼らの多くは2000年には多くの人が餓死で死ぬはずでした。現代社会を見てください。先進国の多くでは大量消費された食料が毎日のように捨てられています。分配もされずに捨てられているのです。
そして餓死で死ぬはずだった命は、この間違った理論の結果人工中絶に形を変えて胎児が死ぬことになりました。実に多くの赤ちゃんが死んでいます。宗教の無い日本では昭和23年7月13日(7月13日は聖母マリア様がファチマで地獄のビジョンを示された日でもあります)の優性保護法により多くの胎児が殺されました。これによりしばらくは年間100万人以上の胎児が殺され続けました。現代では20万人の胎児が殺されていますが、これはあくまでも厚生省に届けられた数であり、ある人口学者がいうには、昔も今も少なくとも見積もって常に3倍はあるのでは無いかということです。
世界中をみてもそうです。最近アイルランドがそうです。多くの人が命を粗末にしています。もし命の尊さを説くならばまずは、胎児から語るべきです。胎児は最も小さく弱い存在です。多くの人は胎児が人間ではないようにみなして中絶を正当化しようとしていますが、中絶する多くの女性が精神的に苦しむのは理性の光がいくらかの真理を照らすからです。中絶される胎児は子宮で最後の力を振り絞って逃げています。
私たちカトリック教会は最も小さな魂を大切にします。命の観点から人工中絶を認めません。どんなことがあっても小さな命に罪は無いからです。
人工中絶が殺人であることを理解すれば多くの赤ちゃんは救われます。そして胎児が無事に産まれてくること、産まれてきた社会に希望があることをまず考える必要があるのです。
来月の海の日にマリア様と築地教会から祈りながら行進しましょう!小さな命のために!
枢機卿様と教皇大使の良きすすめにも耳を傾けましょう。

聖ペトロと聖パウロ、私たちに聖なる司祭を与え給え。



2018年7月16日(産みの日)の聖母行列

2018-05-22 07:56:16 | 生命問題
以前『最も小さな者』という記事で取り上げたことがありますが、生命を守る運動で特に最も小さな命を守る運動に「マーチフォーライフ」という運動があります。これは世界中で行われており、特に人工中絶が多く行われている国々の大都市で盛んな運動です。
アメリカではこの運動のために大統領が演説やメッセージを送る大きなイベントです。アメリカでは主要閣僚含めて数十万人規模で最も小さな生命のための行進をしています。
本来このような運動は生命倫理を守るカトリック教会が中心にならなくてはなりません。何故ならば生命の源は神様から来られるからです。
そして嬉しいことに今年のマーチフォーライフには公式に東京と大阪の大司教様からメッセージを頂いております。大阪の大司教は次期枢機卿になられる方です。あわせてお祈りを致しましょう。今年も私は可能な限り参加したいと思います。そして読者の皆様にも参加を呼びかけると同時にお知り合いの方々にも参加を呼びかけて頂きたいと思うのです。このマーチフォーライフ運動は聖母マリア様の祝福が特別にあります。行進には聖母マリア様もついておられます。何故ならばファティマのマリア様の御像と行列が公に出来るからです。日本の教会でもほんの一部で聖母行列はありますが、このような長い道のりを大都市の中で警察の方々に護られて出来ることは滅多にあることではあります。聖母行列のお恵みは本当に本当に大きなお恵みがあります。日本の回心に大きな力があります。参加して分かって頂けると思いますが御母は私たちをこの行進に参加するように呼びかけておられます。
来る7月16日は東京のカトリック築地教会に午後4時前には集合して下さい。祈られる方はそれよりも前に来て歴史的建造物である聖堂に巡礼しても良いと思います。



マーチフォーライフに参加して

2017-07-18 17:29:58 | 生命問題
昨日は、築地教会から出発して日比谷公園まで「マーチフォーライフ」の行進に参加させて頂きました。
結論から申し上げると幸せな時間でした。
まず、築地教会に着くとそこにはファチマのマリア様のおみこしがありました。闇に葬られた胎児と、これから生を受けた赤ちゃんが無事に産まれてきますように、という想いでロザリオを唱えながら歩きました。
生命は、神様と直結しております。そしてマリア様は御母です。御母を通して行われた行進に感謝と感激を致しました。
ただでさえ日本では聖母行列は大変に珍しいですし、この長い距離を警察の方々に誘導されて行われたことに感謝致します。
今回は昨年よりも多くのカトリック信者が参加して二百名弱の人が集まり行進しました。私の知る限り司祭も三名が参加されました。参加者も外国の方も多く日比谷公園では、到着されると二名の司祭からラテン語で祝福を受けて沢山の方が跪いておりました。
外国ではこのような行進には毎回、数万人から数十万の人たちと多数の聖職者が参加されるようです。日本でもマーチフォーライフはもっと日本カトリック教会から支援を受けるべきだと強く感じました。
なぜならば、こうしている間に数え切れない命が失われているからです。聖母マリア様を通して行われる運動は必ず実を結びます。必ずです。
従ってマーチフォーライフは、命を大切にしない文化が続く限りカトリック教会の大切な運動として根付いて欲しいと思います。



最も小さな者

2017-07-14 07:53:34 | 生命問題
『あなた方によく言っておく。これらの私の兄弟、しかも最も小さな者の一人にしたのは、私にしたのである、と言うであろう』(聖マタイの聖福音)
『最も小さな者』とは、一般的によく、病人や虐げられている人、貧しい者、など沢山の解釈があります。
しかし、最も小さな者は字の如く赤ちゃんです。特に生まれてくる前の胎児は、10ヶ月近く子宮の中で守られて生まれてきます。彼らはもちろん無抵抗です。
主イエズスも聖母マリア様の子宮の中におられました。
そして私も読者の皆様においても同じです。無事に生まれてきました!
しかし人工中絶や堕胎で多くの胎児が殺されています。無抵抗の胎児が、殺されています。日本のような個人主義が蔓延っている社会では、外国のように堕胎や中絶が社会的に大きく生命問題が取り上げられて議論されることはありません。しかし現実として堕胎や中絶は殺しです。揺るぎ無い事実です。この事実を口にすることで多くの赤ちゃんが救われる事があります。
中絶が殺人だと気が付かない人もいるからです。
では少しでも殺人を止める方法は無いでしょうか。小さな者のために出きることは無いでしょうか。

生命を守る運動

2017-07-12 07:54:17 | 生命問題
来週月曜日、2017年7月17日に東京大司教区のカトリック築地教会にて、15時からミサ、16時から胎児のために出来ることがあります。胎児のために行進します。マリア様から喜ばれます。純粋に命を守る運動です。
お時間ある人は是非参加しましょう。私の家族も参加予定で調整しております。
マーチフォーライフ


生命のために

2017-07-03 07:58:37 | 生命問題
私たちの取り巻く環境は常に戦争と隣り合わせです。個々の争いが無くならないように、国家同士の戦争も無くならないのでは無いでしょうか。
戦争を抑止するためには、法律が必要だということで、憲法を変えたくないと本気で考える人もいます。聖職者の中にもおられます。しかし現実問題としてこっちが何もしなくとも相手が有っての争いです。私の身内にも戦争経験者が多くいますが、もちろん無益な戦争には反対しています。しかし家族、知人や友人を守るためなら戦うのは、当たり前だと言います。しかし、大東亜戦争以降日本は戦争に巻き込まれていません。いつ起きるか分からない戦争に労力を使うよりも、現在行われている恐るべき大量殺人に目を向けるべきです。私たちの近くではもっと大きな殺人が行われています。それは人工中絶です。
私が学生の頃は、ヨハネ・パウロ二世もマザー・テレサも生命倫理に関しては良い戦いをしました。実は私の大学の卒業論文は、人口論についてでした。私のゼミの教授は国連の人口政策を司るところの役職まで務めた人でした。彼は悲観論でもって人口抑制政策を国連がやってきたことを認めました。それは例えばアフリカで人工中絶する人に生活の保護をしたり、または健康促進と言いつつ(偽り)赤ちゃんが出来ないような体にする注射をしたのだそうです!このようなことを平気で行うのが国連なのです。
日本だけで言えば、中絶数は国連指針の家族計画以降では累計で3000万人以上の胎児が殺されていることになっていますが、実際は病院から厚生労働省に届けられている数であって実際はその数倍と言われています。
このように戦争で死ぬ人の数よりもはるかに多くの赤ちゃんが殺されています。これが現実です。カトリックの教えでは中絶された赤ちゃんは、リンボ(古聖所)に行くことになります。彼らは神様を一切知ることは出来ません。煉獄やこの世のような苦しみからは逃れられますが、天国のような完全な幸福を得ることは出来ません。
このような赤ちゃんのために私たちが出来ることはなんでしょうか。その一つとしてあるブログをご覧ください。
ファチマの聖母の会・プロライフというブログの「マーチフォーライフ アメリカと日本」という記事をお読みください。 このような運動で少しでも私たちが神様への忘恩の償いが出来ますように。
私も仕事が無ければ駆けつけたいところです!

生命を守る戦い

2017-02-03 07:37:05 | 生命問題
現在のアメリカの大統領はトランプ大統領です。経済問題や移民問題に関して連日大統領の動向が注目されています。
アメリカのメディアは彼を落とすことに失敗しただけに、今度は彼の支持率を下げることに躍起になっています。
しかし、以前当選する前に申し上げた事がありますが、アメリカの正しいカトリック信者はトランプ氏を支持しておりました。
今回日本では決して報道されないだろう話をしたいと思います。
欧米国の中でもカトリック国の多い中、プロテスタントの多いアメリカは道徳倫理が比較的守られている希有の国になってしまいました。しかし数年前に大統領としてはオバマは同性婚を支持する最初の大統領になってしまいました。
現在トランプ大統領は、副大統領などの側近や司法でも非常に多くの保守派を選んできています。その中にはカトリック信者も多く含まれているようです。
私たちカトリックは命を非常に大切にする宗教です。なぜなら生命の問題は、私たちに権利は無く創造主に委ねられているからです。従って人工中絶は殺人なので、カトリック教会が人工中絶を批判するのは当たり前の事です。世界でわずか10年弱の間で数億人の胎児が殺されています!それに携わる人の霊魂の多くは死んでいる状態です。それを考えるだけで非常に悲しい現実です。たまたま私たちは今こうして五体満足に生きていますが、生まれた場所や人によってはここに居なかったかもしれません。当たり前ですが殺された命は戻ってきません。まさに現代社会は「死の文化」です。
全米家族計画連盟というNGOがあります。アメリカで人工妊娠中絶手術や避妊薬の処方などを行っている団体です。この団体にオバマ政権は援助をしていましたが、トランプ政権はカットを表明しています。アメリカの伝統的な枢機卿などの聖職者はトランプ大統領を公に支持することを憚りません。海外の人工中絶のための資金援助もストップしたトランプ大統領に、感謝する現地の司教もいるくらいなのです。
宗教の自由は非常に大切です。女性の人権を訴える団体の多くは、女性の権利として中絶を行う権利を認めるようにも訴えています。宗教の自由の権利とは、私たちが中絶が殺人であるので反対であること、そして同性婚が自然の摂理に反することであることを言える権利です。しかし、実際そのような自由が無くなりつつある中、トランプ政権は生命倫理分野ではアメリカカトリック教会の期待なのです。
トランプ大統領のために祈りましょう。そして平和のためにロザリオを唱えましょう。

命の重み

2016-11-09 07:27:01 | 生命問題
毎年(年間)日本では20万人の命が合法的に殺されています。これは厚生労働省に届け出がされている人工中絶の件数であり、実際には正確な数など分からず、この数倍はあり得るのだそうです。
日本の死亡原因の一位はガンだと言いますが、実際は殺人なのです。
聖なるカトリック教会の教えでは、精子が卵子に着床した時点で霊魂が宿り1人の人間になります。胎児は最も安全で安心の子宮で守られて生まれてくるはずが、身勝手にもその子宮内で殺されるのです。教会は霊魂の救いのためにあるので、当然生命が最も優先されるのです。従って殺人の中でも、殺される側の、最も無力で無抵抗の胎児を殺すことは、天国行きを奪う最大の罪として、人工中絶、またはそれを手助けまたはすすめる人も自動破門に処せられます。生命(霊魂)だけの立場を取るか、身勝手を含む様々な理由からの立場を取るか、教会は分かりやすく単純に霊魂の立場から人工中絶に反対しています。
この手の話をすると必ず、圧倒的な人工中絶件数の中でも極々稀なケースを取り出して、教会を批判する人がいます。そして人工中絶をする側にも必ずそれなりの理由があり、人工中絶した側も苦しんでいるとして、公にこの話を避けることを望むカトリック信者もいます。ヨハネ・パウロ二世は生命倫理に関しては比較的よく戦う教皇でした。彼は日本の人工中絶に関してスピーチを用意していましたが、日本の司教団からその話をしないように止められたそうです。その後来日したマザーテレサにそれを託しました。マザーテレサは立派に人工中絶を批判しましたが、日本のマスコミはそこだけをカットしました。人工中絶がいかに悪いことなのかを言うことで救える命もあることを忘れてはいけないのです。
私の従姉妹の友人は看護士を目指していたそうです。彼女は赤ちゃんが好きだったので産婦人科を希望しました。しかし、産婦人科の主な仕事は出産と人工中絶という内容を知って諦めました。
さて、本日はアメリカのリーダーが決まります。実は正しいカトリック信者の殆どはトランプ氏に投票するそうです。日本ではトランプ氏の言動を面白おかしく報道していますが、今のところ支持率は半々です。この裏には人工中絶をもっと推進する民主党のヒラリーに対して、人工中絶を公に反対するトランプ氏の立場から支持を決める人も多いことを忘れてはいけません。