オムちゃんのPAPA生活雑記帳 「雨のち晴れ、ときどき キャンプ」

趣味(キャンプ、ドライブ、家族での小旅行の様子や想い出)ペット、コレクション、etc・・・。

御巣鷹の尾根・27年の思い

2012年06月20日 15時55分38秒 | 御巣鷹の尾根






6月16日(土曜日)東京発7時52分の長野新幹線「あさま507号」で佐久平に向かいました。




目的は、「御巣鷹の尾根」に、慰霊登山に行くためです。





わたしは、27年前の日航機墜落事故で昔の同僚を二人亡くしました。





私が2009年の8月にUPした記事です「私は忘れない」





あの事故からずっと、いつかは二人の霊を慰めに行きたいと思っていました。





それが、やっと実現したのです。





佐久平で新幹線を降りて、レンタカーで群馬県多野郡上野村に向かいました。





朝からあいにくの雨が降る中、カーナビを頼りに一路東へ・・・





国道299号線は道も狭く、時には乗用車が離合するのもやっとの道でした。





写真は十石峠です。








佐久平から2時間弱、やっと案内標識が見えて来ました。




ここから、さらに10kmほど山の中に入ります。







登山道の入口に着きました。








 





川のせせらぎと小鳥の鳴き声しか聞こえません。





 




登山道は800mほどですが、急峻な坂道は日頃から運動不足の我々夫婦にはきつかったです。




急ぐ旅でもないので、ゆっくりゆっくり、何度も休みながら登りました。




 




沢沿いの登山道は事故後に整備された道で、事故当時は道無き道を救助隊やご遺族の方々が登られたのでしょう。





大変なご苦労をされた事だろうと思います。





木々も岩も厚い苔に覆われて、山全体が強い霊気に包まれている気がします。


 


途中に休憩のための小屋がありました。





中には、犠牲者の遺品を写真に収めたアルバムと登山者用の記帳簿が備えてありました。





私たち夫婦で、二人に会いに来た事を記しました。








この案内板に犠牲になられた方々の御遺体が発見された場所が番号で記してあります。





ここから、昇魂の碑を目指して登りましたが、急峻な道とゆるやかな道に分かれていて





ゆるやかな方へ向ってすぐの事です・・・





数本の墓標が立ててある中に、かつての同期生の名前を見つけました。






彼は、いつも明るくておちゃめな人でした。



「お~い、ここだよ~。」って手をふってる顔を思い浮かべました。





「やっと来る事が出来たよ」そう心で言いながら手を合わせました。





昇魂の碑に着いて持ってきたお線香を供えて彼らの冥福を祈りました。








止んでいた雨がまた降り始めました。




こんな悲惨な事故を2度と繰り返さないでほしいと祈って山を降りる事にしました。










帰りは、別の道を通って下りました。





下りは登りより足にきます。膝への負担が大きい気がします。





地面も濡れていて滑りやすいので、休みながらゆっくり下りました。





後で思い返すと、何故そこで立ち止まったのか不思議なのですが





途中の斜面の上にあった数本の墓標が気になり、じっと目を凝らして見ると・・・





もう一人の同僚(後輩)の名前があったのです!!





思わず「○○君!!」と叫んでしまいました。





おとなしかった彼は、笑いながらぺこりと頭を下げたような気がします。





墓標に向かってじっと手を合わせていると涙が出そうになりました。





520名もの犠牲者がおられる中で、このようにすぐに彼等の墓標を見つけることが出来たのは奇跡のような出来事です。





27年間、ずっと心のすみにあった「思い」をやっと遂げることができました。





Iさん、D君、安らかに眠って下さいね。









何の罪もない人々の命を奪った悲しい事故が二度と起こらない事を願うとともに






犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。




1985年8月12日 日航機墜落「私は忘れない・・・」

2009年08月11日 21時03分46秒 | 御巣鷹の尾根




もうはっきりとした記憶が無い、それだけ長い年月が過ぎてしまった・・・・

事故のニュースで、乗客名簿のテロップがエンドレスで流れていた。


私はこの前の年の3月に、6年勤めた会社を辞めて郷里の鹿児島で暮らしていた。

「そういえば、毎年この日に帰省してたなー」と思いながら、ただテレビの画面を眺めていた・・・

「あっ!」乗客名簿のテロップが何周した頃だろう?愕然とすると同時に身体が震えた!

以前の会社の同僚が・・・・しかも二人。    I さん と D 君 なんて事だろう!何故?!

I さんは同期入社で2歳年上、温和な性格の優しいひとだった。

D 君は1年後輩で、無口だけどしっかり者だった。  二人とも20代なかば、




二人は会社の電算室のプログラマーで、言わば会社の頭脳とも言うべき存在だったのです。

私は課は違ったけど、同じフロアーの同じ部屋で1年ほど机を並べ仕事をしました。




これから、人生の一番輝ける時を過ごすはずだったのに・・・・

どんなに恐かっただろう! どんなにか無念だったろう!! 私はあの悲しみの日を絶対に忘れない!!



遠い遠い、遙かに遠い空の果て・・・ 「あの頃のように、ふたり仲良くやってますか?」



「毎年のことだけど、今夜の酒は涙の味がします・・・・」



「I さん、D 君、俺は・・・俺はもうこんな歳になってしまいました。」  



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