[個人史]: 1990年代前中期 東急・東横線 横浜・バス
横浜駅から渋谷に向かう普通電車の中で、 フト!以前の事 を思い出しながら 東急・東横線・妙蓮寺駅 で降りた。
<改札口で..>
出口の順番を待つたくさんの乗客たちの背後から 改札口の様子を見ると、 切符や定期を瞬間的に見極めながら大勢の利用客を相手にする 駅員さんの姿を 自分の父と重ね合わせたとき、 大変な仕事だ と思えた。
定期を見せ 改札口を抜けるとき 『 ご苦労さまです 』 と ボソッ と云って通った。
<東急が応えて..>
2~3度声をかけて改札を抜けた頃、 今度は駅員さんのほうから 朝には「お早うございます」、 夕には「お疲れ様です」 と声をかけてくれるようになった。
気がつけば 東急を利用する人々らも 「お早うございます」 「ご苦労様です」 と駅員さんと声をかけ合っている。
当時、私の利用していた 妙蓮寺駅 と 横浜駅のJR線との連絡(改札)口しか知らないが、 しばらくの間 朝と夕 には 駅員さんと 乗客らの あいさつが 聞こえていたものである。
<突然の終了の理由>
東急・東横線を利用していた 乗客らが心地よい通勤を楽しんでいたが、 ある朝を境にパッタリと 改札口での あいさつ は止んだ。 その朝、朝日新聞朝刊の投書欄を見て驚いた。 「最近、改札口でのあいさつが不快だ」 と投稿されていたのである。
我々には心地良い 改札口でのあいさつが、 不快に感じるヒトもいる。 心に大きな選択を抱えたまま 改札へ向かうと 駅員さんたちにも 周知 されているようだ。 大きな迷いを抱えながら 駅員さんとは互いに目であいさつして 改札を抜けた。
横浜駅では 一人の女性が いつもの様に あかるい声で 駅員さんにあいさつしたが、 駅員さんが応えないので 不思議な表情を見せ、何度か振り返りながら JRのホームへと去っていった。
<いまだに>
当時は、一人の投稿者の 意見を尊重し、 多数のよろこびを捨てた選択となったが、 私は過ちだったと思う。 私たちは多数の人々が集まる社会に住んでいて 通じ合わない同士の人々と暮している訳ではない。
しばらくはそんな抵抗もしてみたが、 改札からは駅員さんが消え 自動改札機に代わって行った。
(記)
関連記事
06/22 東急・東横線改札口(3) 『あいさつ』 (本記事)
06/22 東急・東横線改札口(2) 『思い出した事』
06/22 東急・東横線改札口(1) 『序章』
06/12 JR横須賀線での感動 (前)
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出口の順番を待つたくさんの乗客たちの背後から 改札口の様子を見ると、 切符や定期を瞬間的に見極めながら大勢の利用客を相手にする 駅員さんの姿を 自分の父と重ね合わせたとき、 大変な仕事だ と思えた。
定期を見せ 改札口を抜けるとき 『 ご苦労さまです 』 と ボソッ と云って通った。
<東急が応えて..>
2~3度声をかけて改札を抜けた頃、 今度は駅員さんのほうから 朝には「お早うございます」、 夕には「お疲れ様です」 と声をかけてくれるようになった。
気がつけば 東急を利用する人々らも 「お早うございます」 「ご苦労様です」 と駅員さんと声をかけ合っている。
当時、私の利用していた 妙蓮寺駅 と 横浜駅のJR線との連絡(改札)口しか知らないが、 しばらくの間 朝と夕 には 駅員さんと 乗客らの あいさつが 聞こえていたものである。
<突然の終了の理由>
東急・東横線を利用していた 乗客らが心地よい通勤を楽しんでいたが、 ある朝を境にパッタリと 改札口での あいさつ は止んだ。 その朝、朝日新聞朝刊の投書欄を見て驚いた。 「最近、改札口でのあいさつが不快だ」 と投稿されていたのである。
我々には心地良い 改札口でのあいさつが、 不快に感じるヒトもいる。 心に大きな選択を抱えたまま 改札へ向かうと 駅員さんたちにも 周知 されているようだ。 大きな迷いを抱えながら 駅員さんとは互いに目であいさつして 改札を抜けた。
横浜駅では 一人の女性が いつもの様に あかるい声で 駅員さんにあいさつしたが、 駅員さんが応えないので 不思議な表情を見せ、何度か振り返りながら JRのホームへと去っていった。
<いまだに>
当時は、一人の投稿者の 意見を尊重し、 多数のよろこびを捨てた選択となったが、 私は過ちだったと思う。 私たちは多数の人々が集まる社会に住んでいて 通じ合わない同士の人々と暮している訳ではない。
しばらくはそんな抵抗もしてみたが、 改札からは駅員さんが消え 自動改札機に代わって行った。
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