舞栗倉庫

過去ログ

餃子一考。

2006-11-17 19:09:51 | Food
15年程前に1度行ったきりで、その後の再開発を機に撤退か移転かしてしまって食べる事の出来なくなってしまった餃子店があった。当時の場所はJR立川駅北口。以前から噂は聞いていていつかは食べてみようと思っていて、何のきっかけだったか忘れたけどチャンスがあって、結婚する前にカミサンと食べにいった。

メニューは「餃子」のみ?だった筈。それと飲み物。そのかわり餃子の種類が10種類どころじゃなくって、いくつあったのかなぁ、20や30あったのかなぁ。今ではもう解らない。で、カミサンと何種類かとってシェアして食べたんだけど、メニューには沢山の種類があるんだけど、実はベースとなっているアンは単一で、アンに交ぜてある具材が沢山用意されてるってことだった。

コーン、チーズ、小海老、ウズラの卵、お餅、椎茸、銀杏・・・はあったような気がする。きぬさや、エンドウ豆、ベシャメルソース、コオロギ、北朝鮮のアサリ、六甲おろし・・・怪しくなって来た。カメレオン、ICチップ、モスラ、アンモナイト、エルビス、プレスリー・・・絶対にウソだ。金、銀、パール、プレゼント・・・それは氷川きよしの「ブルーダイア」だ。

その餃子専門店は人気があったようで、我々が何曜日に行ったのか憶えてないけど、かなり混雑してた。横田基地の米兵なのか生粋の観光客かは知らないが、ガイドブックを持った白人客もかなり店内にはいた。

「ハ~イ、ボブ(ジムだったかマイクだったかヨーゼフだったか忘れたが、そんなことはどうでもよろし)。君も来たのか~い?今日は1日何をしていたんだ~い?お~ショッピングかい、超クールだねぇ~。え~?この餃子ハウスで今宵2軒目なんだって~?どこに行って来たんだ~い?Wow!噂の”Sushi-Go-Round”?最高な夜だね~!!」って言ってた。これはホント。

だけど餃子にアンを詰めるのも、焼くのもアルバイトだろう。サーヴィスされた我々の餃子はどれもみんな切腹してたし、元々ベースは同じアンだから味もほとんど同じ。実際の話しそんなにエクサイティングではなかった。

僕は小学3年生時分から自分で餃子を作っていて、餃子にはそれなりにウルサイ。皮を手作りする程凝ってはいないが、中身をイロイロ変えてみたりして、そうだなぁ134デシベルぐらいのウルサさってとこかなぁ。子供の頃は自分で作った餃子よりもおいしい餃子に出会ったためしがなかった。それほどの腕前だった・・・と言いたいところだが、他所の餃子を食べる事がなかっただけの話だ。当時はそれで十分満足していたんだが、禁断の果実をかなりムカ~シに齧ってしまった今となっては、自分の餃子に満足できなくなっている。

今毎日の昼飯は基本的に外食で、毎日「どこ行こうかなぁ」と悩む。近所においしい餃子が食べられる店でもあれば、是非ともお伺いさせていただきたいもんだが、ない。
いや、あるにはあるが、1軒だけ、というか「1チェーン」だけ。「満北亭(字はあってるのか?)」だけでそうまいどまいど行く訳にもいかず、せいぜい月1回が限度だろう。

ネットや脇を通りかかって看板に書いてあったりする「手作り餃子の自慢の店」なんてもんを見つけると、期待に胸膨らませて来店しちゃう訳だけど、この手の店の手作り餃子は何故だかわけは解らないけど、間違いなく、不味い。青っパナを垂らしてそれを袖で拭くもんだから袖がガビガビになったトレーナーを着ておまけに三国一のアホ面下げて実際にテストを受ければ正真正銘のアホでそんな子供を「こいつがウチの自慢の息子で・・・」なんて紹介されちゃうのと同様に、お返しする言葉が思いつかない程。不味い。

店の名前を出す訳にいかないけど、ほれ、あの駅の北口の目の前にある中華料理の店。そうそう老夫婦が切り盛りしてるあの店だけど、あそこも餃子が自慢。「味に自身がある」上に「1人前5コで¥200」と来た日にゃついついオーダーしちゃうよね、フツ~。でもそれが間違いなのよ。カミサンと2人で1人前頼んだんだけど、完食するのキツかったなぁ。拷問のごとき仕打ちいでありました。あとから入って来るその店の常連らしき人達を見てると、誰も餃子を頼まない。店のご主人に猛省を促したい。一晩マーケティングすれば答えは導き出される筈ですよ。

最近の餃子作りはスランプで、納得の行く味には程遠い結果になってしまう。キャベツを辞めて白菜にしてみたり、ひき肉を使わずに多少脂身のあるブロックを買って来て自分でたたいてみたり、チキンスープの煮こごりを作って混ぜ込んでみたり・・・やってはいるんだけど結果に結びつかない。モランボンの皮のせいか?などと他人のせいにしたりしてもなも解決にもなりゃしない。




そうかわかった。餃子は卒業したという事にして、これからは・・・ワンタンだぁ!!