舞栗倉庫

過去ログ

こんな人やあんな人。

2008-08-10 11:52:53 | A walk
混雑した電車であとから乗車して来た若者がワタシの隣に立った。
新聞を読んでいたワタシは暫くすると右の二の腕に気持ちの悪い生暖かさと湿気を感じる。
二の腕に接している若者の背中を見る。
白いワイシャツの下にランニングの下着を着た彼の背中はビッショリとウエット。
「何だコイツ?」
密着していた二の腕を外すともに彼の上半身を観察する。
2ヶ月前に床屋でスポーツ刈りにしたのかな?風の中途半端な長さの髪の先からは雫が滴り落ちそう。
額にはアンヘルの滝で修行しました?風の水滴。
ランニングの生地が覆っていない肩から手首にかけて綿*ポリ素材のシャツの布は体毛がはっきり見て取れる程水分を得て密着。

コイツ、汗、かき過ぎ。

ワタシは手に持っていた新聞に目をやる。
紙面が彼の汗でビッショリとウエット。



勘弁してくれ。

外は暑い。それは事実。みんな暑い。
君は若い。新陳代謝も盛ん。こんなオジちゃんより汗もかこう。

寛容な大人でいたいんだけれども、オジちゃんは君の汗で濡れた二の腕がとっても気持ち悪いのね?

せめて電車に乗る前にハンカチやタオルで汗は拭おうではないか?





JR駅では小学生を連れたお母さんを沢山見かける。
多くの子供が紙で出来たお面のようなものを額に被ってる。
お母さんも子供達もみな汗だくである。

「行けるわけないでしょ?今何時だと思ってるのよ?」
「頑張れば行けるもん。走るもん。ダイジョブだもん。」

そんな会話を聞いた後
(勘弁シテヨ。オカアサン、モウ走リタクナイ。)
なお母さんの表情が見て取れる。

毎年恒例のこれか?



勘弁してくれ。

子供達は楽しみにしていたんだろう。
お母さんは子供に付合って動かなきゃならんのだろう。
物騒な世の中だし。

でもホームに到着した途端にファミリーで走り出すのはやめようよ。

今時の小学生は体格がよく、お母さんもメタボンヌが多いから正面から突進して来る集団にワタシは恐怖感を憶えるのよね?
「ドドドッ!」の地響きにバッファローを連想しちゃうわけですよ。

ホームは危険ですから走らないように。
そして行動は計画的に。






買い物に行って最後に食品売場に。

名乗らずともどこから見ても立派な?ホームレスさんが場違いながら陳列棚をウロウロ。

NBのパンを置いた棚脇に佇み、暫し愛し光線を送っていたかと思うと今度はヨーグルト売場に。

ホームレスさんもカラダが資本。
たまにはビフィズス菌を摂らなきゃ・・・ってそんなわけないか?

ちょこまかと売場内を動いては立ち止まり、目の前の棚を凝視いているかと思いきや目だけ動かし周囲を見やる。

「食べる気はある。買う気はない。」が見て取れる。

まさか掴んで逃げる気か?
と観察していたその時。

試食用に小さく切ったパンを乗せたテーブルの周りから人が消えたその時を狙ってホームレスさんが動いたのね。
スーっと。

「この一瞬を待っていたのか?」
とワタシが気付いたが速いか、担当のオネェさんが柱の陰から出て来てホームレスさんの行く手を遮ったの速かったのか?

右掌をホームレスさんに向けオネェさん一言。

「申し訳ございませんが、こちらは試食用でご用意しているものでございまして、主食用ではございませんので・・・」





って、言ったのかなぁ?
だとしたら面白いんだけれども。