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93歳・老大娘の日記

晩年を生きる

三冊の本

2018-12-14 18:42:23 | 読書

 

久しぶりに紀伊国屋で三冊の本を買いました。

当分は手元の本を読むはずでしたのに・・・

先ず山折氏を読みました。著名な宗教学者です。

光栄にも私と同じ1931年のお生れです。

一人暮らしは「味わう」ものと仰せですが,

味わう心境がよくわかりません。

楽しむではいけないのでしょうか?

日本には老いと孤独を楽しむ伝統があるともおっしゃっています。 

老いも孤独も私には楽しむことは難しい。

氏は去る年、病に罹られ、色々思うところおありだったとか。

その時3人の日本人が浮かんだそうです。

 その1 西行  その2 芭蕉  その3 良寛

3人とも私でさえも多少はどのような生涯だったかを知っています。

共通点として先ず浮かぶのは 旅に流離っています。

 西行は北面武士の高い地位を棄てました。

 芭蕉は多くの弟子に慕われ俳諧師として尊敬されていましたが

  曽良をお供に「奥の細道」を辿る旅に出ました。

 良寛は越後の富裕な家に生まれましたが、出奔しました。

旅に出てからは3人とも多くの苦難がありました。

一夜の宿を乞わなければならない、野宿もしなければならない、

食も乞わなければならない・・・

それで旅の先に己の満足を得ることができたのでしょうか?

山折先生のおっしゃることが難しくてよく分かりません。

例えば 求める境地は「存在の軽み」だと先生は

言っておられます。

自然の中に身を委ねると、己の存在の小さいことを知るのでしょうか?

初読でわからない、気付かないことも再読で

わかることもあるのですが、今回ばかりはそうはいかないようです

宗教学者の言葉は私には難し過ぎます。

コメント (10)
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