トルコから石灰棚を眺めながら生活する日記

ラム子のロカンタ(日本食食堂)、
ゴールデンレトリバーとカンガル犬との日常を綴っていました。

もうすぐ1周忌

2017-08-27 00:39:04 | 日記
今日のパムッカレ

もうすぐ1周忌
夫の命日はトルコの3大イベントの一つ、犠牲祭の前日。
その日に何かをしたかったけれど、
物理的に無理そうだったので、イスラム教徒にとって大事な金曜日を
選んで、『ロクマハユルル』をやりました。

ロクマとは、ドーナツとカリントウの中間のような揚げ菓子







トルコのお菓子にしては、甘すぎず、美味しかった。
多くの人に好評だったので、年に数回はやろうかな。

カッパドキア在住の羊飼い先生によると、

イスラム教というのは、最後の審判が下るまで、
お墓に待機していることになっていて、
現世に残っている親族が亡くなった人の名前で
功徳、善行を重ねることによって、
その人が天国に行ける確率が高くなるのだそうな。

ロクマという揚げ菓子を配って、
夫のイサの冥福をみなで祈ったということ。

本当はメブリットと呼ばれる、日本でいう法事を
大々的にやりたかったのだけれど、
暑いから、涼しい10月、11月がベストと
言われ、でも、命日が8月だから何かやりたいと思い、
業者に依頼し、50キロの小麦粉から、ロクマを作り、
配ったわけ。

功徳と言えば、
夫は生前から、常に私以上に世のため、人のために善行を尽くしていたのよね。
そんな夫がなぜ、死に至ったのか?
平気で人を騙すような輩が
たくさん、のうのうと生きているのが納得出来ない。

今、兄弟所有資産を分割することで、壮絶なバトルをやっている最中で
もしかしたら、それに巻き込まれたくないと、一抜けしたのかな?
残された私は、その渦中で、まったく先が見えないよ。

でも、強くなったよ。
25キロの米袋が持ち上げられるようになったよ。

自分でバスに乗って、会計士、弁護士に会いに行くよ。

そうだ、自分で病院へ行けるようになったよ。
ドクターとも義姉抜きで話せるようになったよ。

銀行にも一人で行けるんだよ。


イサがいたら、↑のことは、まったく出来なかったよね。
というか、やらなかった。

ナイトが消えちゃったから、1人で生きていくためにも、
強くならないとね。
いつまで、歩けるかな?
いつまで、重い荷物が持ち上げられるかな?


ハユルルの当日は、落ちたロクマをケントが狙う確率が高いとして、
エアコンの部屋に隔離した。